歩かないと体が弱る | 健康トピックス

健康のために規則ただしい生活と運動習慣ということはよく言われますが、運動の中でも一番簡単にできるものは何かといえば、その一つに歩くことがあげられると思います。

人間の最高の健康法は歩くこと

「老化は足からくる」とか、「人間は歩かなくなると極端に体が弱る」とか言われ、一般的に「人間にとって最高の健康法は歩くことにある」とまで言われています。

年をとると腰痛になりやすくなりますが、腰痛を起こしてる人の約80%以上は、運動不足であるとも言われていて、また腰痛を理由に運動しなくなると、ますます体は硬く弱くなってしまいます。

人間の体は、『廃用性萎縮』という言葉があるように、使わないでいるとだんだんと衰えていってしまいます。

腰が痛くなり、歩くのが嫌になり、ますます歩かなくなることで筋力が落ち、筋力が落ちることにより、より一層歩くのが苦手になってしまうという悪循環に陥らないためにも、少しでもいいので、買い物や散歩、通勤などで10分でも20分でも歩くチャンスをもつことが大切です。

1日どのくらい歩けばいいのか

歩くのが健康に良いといっても、毎日1万歩も歩くのはしんどいと思う人も多いと思います。

万歩計から、1日1万歩というイメージがありますが、1万歩歩くには、1時間半から2時間弱歩くことになり、距離でいうと約7km歩く計算になります。

1日に歩くために1時間半から2時間も時間を割くとなると大変ですし、7kmも歩くとなると大変です。

特に、高齢の人が1日万歩、毎日歩くとなるとかなりの負担と言えるかもしれません。

国立研究開発法人の国立長寿医療研究センターでは、フレイルの予防として、1日5000歩以上歩いたり、ある程度負荷のかかる8分以上の運動を推奨しています。

いろいろな歩き方のクセ

ヒトの歩き方には、それぞれ個性があっていろいろなクセがあります。

よく歩き方は動物に喩えられ、「〇行」というような言われかたをします。

雀がある歩くように、歩行する時にそれに合わせてヒョイヒョイとはねる「雀行」をする人は、決断力がなく、才あっても智足らず、何をしても失敗が多いとされ、良くない歩き方の代表とされています。

蛇が動いているように体に力がなく、体を左右に曲げて歩く「蛇行」をする人は、表面はどんなにいい人に見えても、心の中では良くないことを考えている油断できない面をもった人が多いと言われています。

虎が歩くように、体がどっしりとして足はかるく、ゆっくりと運んでいく歩き方は、「虎行」と言われ、かかとにバランス良く力が入っていて、前かがみにもならず、後ろにもそれず、丹田に気が入り、気持ちにゆとりがある良い歩き方と言われています。

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