水素水は、普通の水とどう違うのでしょうか?
水素水とは
そもそも『水素水』とはどういうものかというと、一般的に水素又は活性水素が高濃度で溶けている水ということになります。
実際に、『水素水』に関しては、その活性酸素への作用やそれによる美容・健康効果が注目されています。
呼吸によって体内に取り入れられた酸素の一部は、活性酸素となりますが、活性酸素は体内に侵入したウイルスや細菌から身体を守ってくれる働きがあります。
その一方で、ストレスや喫煙・食生活の乱れといった酸化ストレスが長く続くと、活性酸素が体内で過剰に作られてしまい、本来人間を守るはずの活性酸素が、逆にアレルギーや生活習慣病、癌・老化などの原因になってしまうといわれています。
抗酸化作用をもったものと水素水の理論
活性酸素を除去する物質は、『抗酸化作用』をもった物質としてビタミンやミネラル、ポリフェノールなど様々な物質が取り上げられてきていましたが、マウスを使った動物実験で、マウスに与えた水素水が脳の活性酸素の量を減らしたという研究が報告され、さらに強いストレスにあるマウスの脳内の海馬で変性した細胞が、水素水によって減少したことも報告されました。
水素水については、飲用することで体内で水素と活性酸素が結びつき、過剰に生成された活性酸素を無害化できるのではないかという理論に基づいています。
もしそうなれば、生活習慣病や癌の予防、美肌や老化にも効果が期待できます。
市販の水素水は?
それでは、実際に市販されている水素水を飲むことによって、生活習慣病の予防につながったり、老化防止や美肌に効果があるのかというと、まだそのエビデンスは不足しています。
もちろん、ある程度臨床試験において効果が明らかになっているものもありますが、それがそのまま、市販だれている水素水や、水素水生成器で作った水素水を摂取した場合、有効であるかどうかまではわかりません。
また、水素自体は、腸内細菌によっても体内で産生されていて、食物繊維などを多く摂ることによりその産生量が高まることもわかっています。
市販の水素水にご注意
市販の水素水においては、水素の含有量や水素の生成のさせ方についての具体的なルールはなく、国民生活センターにおいて10銘柄の水素水を調査したところ、「天然活性水素水」と表記された製品でも、水素を充填したものではないという結果もありました、
水素ガスを発生させること自体は、水の電気分解によっても簡単に生成しますが、水素は非常に抜けやすいという問題があります。