1日中、あまり動かずにずっと立ちっぱなしでいると、全身の血のめぐりが悪くなってしまいます。
特に静脈の血流が滞りやすく、足が疲れ疲労が大きくなってしまいます。
立ちっぱなしは足の血流が悪くなりやすい
動脈は心臓の心拍によって全身に血液が運ばれていきますが、静脈は、弁があり四肢の筋肉、胸部や横隔膜の筋肉の動きに助けられて血液が流れています。
しかし、あまり動かずにずっと立ちっぱなしというような状態では、筋肉の動きが少なくなってしまい静脈の血液の流れが悪くなり滞りやすくなります。
さらに足は体重をずっと支え続けているために、同じ緊張状態が持続しているため、余計に血液の流れが悪くなり、夕方にもなると足がむくんできてしまったりします。
疲れた足の疲労回復
こうして疲れた足の疲労回復は、特に足の血流をよくしてあげることが大切です。
効果的な方法の1つとしては、水を入れたバケツと40~42℃ぐらいのお湯を入れたバケツを1つずつ用意して、交互に足を入れると良いでしょう。
水圧によって、足の血管が刺激され、滞っていた血流を改善するとともに、温冷交互の刺激により、足の血管が水圧という物理的な刺激だけにとどまらず、水に入れた時に血管が収縮し、お湯に入れた時にゆるむというようなことを繰り返すことによって、足の血流が改善され、たまった疲労物質が流れるとともに、新鮮な酸素もめぐってきます。
今どうにかした場合の対処法
いやいやいや、そんなこといっても、1日中立ちっぱなしの仕事で、確かに水とお湯の交互浴は仕事が終わればできるけど、職場のちょっとした休憩時間で行うわけにもいかないという声が聞こえてきそうです。
確かに、立ちっぱなしの仕事をしていて、休憩してちょっと体操というわけにもいかない場合は、立ったままでの足踏み体操がオススメです。
まずは立ったまま、直立の姿勢で意識を統一し、次に両手のひらで重い石をささえるように高く上に持ち上げます。
そして次に顔をあおいで手の甲をみつめます。
そのままの姿勢で、右・左の順にゆっくり、強く5~7回足踏みをします。
たったこれだけですが、この程度ならちょっとした休憩時間や、ちょっととぎれた時間でもでき、下半身のうっ血が解消されて疲れ方に違いがでてきます。
疲れた足の解消法として、かかとを上げ下げする『かかと落とし』も有効です。
かかとを上げ下げすることで、ふくらはぎの筋肉が鍛えられ、足の血流が改善し、むくみが解消します。
かかと落としは、かかとに加わる刺激が股関節まで響くように意識し、膝への負担が強くならないように少し膝を曲げた状態で行うと良いでしょう。