腸内のダイバーシティ | 健康トピックス

最近は、職場における女性や障害者の積極的な活用や、言語に左右されない業務環境の整備と雇用といったことが社会問題になってきています。

ダイバーシティとは

ダイバーシティとは、お台場の街並みではなく、ダイバーシティ(Diversity)、日本語にすると「多様性」という意味になり、さまざまな社会や民族的背景、異なった性別、宗教・価値観など、さまざまに異なる属性を持った人々が、多種多用なバックグラウンドをもって組織や集団において共存している状態を言います。

ダイバーシティでは、個人個人の違いをお互いに認め合い、尊重し合うことが重要で、そういったことも含めてダイバーシティと表現することもあり、ダイバーシティは、広い概念をもち、さまざまな角度からいろいろな見方ができる言葉でもあります。

最近では、ダイバーシティといういと、ジェンダー、LGBTQ、ヘイトなどといった言葉が連想されたりします。

ダイバーシティって本当に必要なのか

ダイバーシティという言葉は広い概念を持った言葉だけに、ともすると、ダイバーシティなどという言葉によって、お互いが自分の個々を主張しすぎて、自分勝手なわがままな人間ばかりになってしまう、他人のわがままを許し放題で社会秩序が滅茶苦茶になるという指摘もあり、そんなダイバーシティなんてなぜ必要なのかという意見もあります。

この考え方も確かに一理ありますが、ダイバーシティの促進は、寛容を促し、受容の第一歩にもつながり、自分と異なると思っていた人が、お互いのダイバーシティを認め合い、多くの共通点に気づき、その違いや共通点に精通することで、今までの視点を改め、差別を助長する誤解や偏見を減らしていくことは大切なことです。

ただ、概念が広い言葉なので、お互いに対する思いやりがなく、ただ自分勝手をやってもいいものだとはき違えてしまうと、誰もが生きやすい社会を実現するどころか、社会秩序が滅茶苦茶な社会になりかねないので、そこのあたりは深い理解と見当が必要なのかもしれません。

腸内のダイバーシティ

さて、話を腸内に移して考えてみると、理想的な腸内環境は、極論を言ってしまえば、できるだけ多くの種類の腸内細菌がバランスよく存在する状態ということになります。

つまり、ダイバーシティのある腸内ということになりますが、なぜそう言えるのかといえば、多くの種類の腸内細菌がいることによって、生み出される代謝産物も多様になり、それにより得られる健康効果も増えるからです。

偏食をしていると、それを好物としている菌は活性化して増えますが、それ以外の菌は減ってしまい、腸の多様性は低下してしまいます。

悪玉菌は、毒性物質をつくりだし、腸内をアルカリ性にしますが、肉類などの蛋白質を分解してくれたり、便として処理排泄する働きなどあり、人間にとって必要不可欠な役割も果たしているのです。

だからこそ、ダイバーシティとバランスが大切になってきます。

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