食欲の秋ということで、その中でも鍋物にもよく使われるキノコの中から、シイタケの注目成分や美味しい食べ方についてご紹介していきます。
シイタケの旬
シイタケは、そのほとんどが菌床で栽培したものが流通されていて、生産量からいってもキノコの中では最も多くなっています。
干しシイタケのように干して乾燥させることで、旨味が濃縮してくることから、出汁にもよく使われます。
シイタケの旬は、春(3~5月)と秋(9~11月)の2回あります。
シイタケの成分について
シイタケというとノンカロリー食品としてダイエットにも最適で美容効果も期待できることから、人気のダイエット食材にもなっています。
まずは、シイタケの旨味成分ですが、これはグアニル酸とグルタミン酸という成分が旨味の素になっています。
その他、シイタケの成分を健康成分という点から考えると、エリタデニンという成分があげられます。
エリタデニンは、シイタケ特有の成分で、血中のコレステロールを減らす働きがあることから、動脈硬化の予防や脂質異常症の予防に効果があるとされています。
またシイタケに含まれるレンチナンは、癌の抑制効果が期待されている成分です。
シイタケには食物繊維も多く含まれていて、この食物繊維がコレステロールの排出を促すだけでなく、血糖の急上昇もおさえることから、シイタケは生活習慣病の予防に有用な食材と言えます。
シイタケというと、ビタミンDが豊富に含まれていることでも有名ですが、このビタミンDは、カサの部分に多く、骨の強化に役立ちます。
干しシイタケはビタミンDが濃縮されていて、生のものと比べると約32倍ものビタミンDが含まれています。
シイタケの旨味を活かす方法
シイタケは過熱することで、旨味成分であるグアニル酸が増えます。炒めるときは、水分とともに旨味が流出してしまわないように強火で手早く炒めるのが良いでしょう。
干しシイタケの場合は、戻すときに水に少量の砂糖を食えることで、旨味成分が流出しにくくなります。
沸騰した熱湯にシイタケを入れるのはオススメできません。
旨味成分を引き出すためには、60~70℃ぐらいで調理するのがオススメです。
美味しいシイタケの選び方
シイタケの賢い選び方は、まずは軸が太くて短いものを選ぶと良いでしょう。
カサの部分に関しては、カサの巻きが強くて全開しているものが上質とされています。
カサの内側は白くてひだが揃っているものが良いでしょう。
保存方法は、生シイタケの場合はポリ袋に入れてカサを上にして冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。
干しシイタケの場合は、乾燥剤ととも密閉容器に入れて保存すると良いでしょう。