我慢できない手湿疹のかゆみをどうしても止めたい時 | 健康トピックス

痒い手湿疹を掻き壊して、手がひどくかぶれたり、痛々しくなっているCMがありますが、我慢できない痒み、ダメだと理屈ではわかっていながら、ついつい掻くと気持ち良くて、一度掻き出すと止まらなくなってしまいます。

どうにかしたい手湿疹の負のスパイラル

手湿疹のやっかいなところは、手の痒みが我慢できず、また掻くとすごく気持ちいいので、ついつい掻いてしまいます。
そして、どんどん症状を悪化させてしまいます。

痒い ⇒ 掻く ⇒ 掻くと気持ちいい ⇒ 痛くなるけど痒い ⇒ さらに掻く ⇒ 症状悪化

手湿疹の場合は、このようにどんどんと症状が悪化していく負のスパイラルにおちいりやすいのです・

手が痒くなる原因

手が痒くなる一つの原因として乾燥があげられます。

手が乾燥してくると、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。

なぜならば、手が乾燥することによって、皮脂膜が弱くなり、外部からの刺激を受けやすくなってしまうからです。

チリや埃だけでなk、ダニや花粉、動物の毛など、皮膚バリアの機能が低下していると、ちょっとした刺激でも皮膚が敏感に反応してしまいます。

手が乾燥していると、見た目はカサカサしていて、乾燥している所は手の皮がめくれたりして、症状がひどくなると、特に指の関節部分がパックリとひび割れて傷みます。
それでも痒いからといって掻くと、角質が剥がれおちて掻いた部分が白い粉を吹いたようになり、さらに皮膚の乾燥が進んでしまいます。

乾燥じゃなくて湿潤していても痒くなることがある

手は乾燥していなくても、小さな水疱があって痒みがある場合もあります。水疱がつぶれると皮膚はジュクジュクして傷みます。
水疱の中からは、滲出液といって、いわゆる黄色いリンパ液が染み出てきたりするのも特徴です。
リンパ液であり、ウイルス性のものではないので、患部が広がり感染するということはありませんが、しっかりとケアすることが大切です。

我慢するのはよくない手湿疹のかゆみ

手湿疹の治療ということで、まず考えられるのが市販薬(塗り薬)による治療です。
さすがに、薬を塗って10秒で痒みが消えるというわけにはいきませんが、手湿疹(湿疹・かぶれ)の治療薬としてオススメなのが、ロート製薬が出しているメディクイックです。

メディクイック

パッケージのコピーにも、「手湿疹」ということを大きく打ち出しているだけあって、厳選された5つの有効成分が配合されています。

メディクイックの5つの有効成分

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
ステロイドホルモン成分で痒みの原因となっている炎症を抑えます。

リドカイン
つらい痒みを鎮めます

クロタミトン
つらい痒みを鎮めます

アラントイン
荒れてしまった肌を首服します

イソプロピルメチルフェノール
患部を殺菌します。

薬がない時、今すぐ痒みを止めたいとき、10秒で痒みが止まる

手湿疹のかゆみは待ってはくれません。
例えば、夜中に痒くなっても薬局は開いていませんし、常用薬として塗り薬が用意してあっても、塗ってすぐに痒みがおさまるというものでもありません。

そんな時、何も使わず手の痒みを鎮めるとっておきの方法があるのです。
それは、痒い部分を爪で押す方法です。

皮膚を傷つけてしまうのであまりオススメではありませんが、それでも掻き壊すよりはうんとマシというような時は試してください。

実際に、痒い部分の肌をこすったり、爪で押すことにより痒みは止まります。

なぜ爪で痒いところを押すと痒みが止まるのか

これは痒みと痛みを感じる神経によるものです。

痒みも痛みも、患部の自由神経終末でキャッチされ、C繊維によって大脳皮質へ送られます。
一方、触覚や圧覚を感知するAβ繊維は、Aδ繊維とC繊維を抑制します。

つまり、こすったり、押したりすることによる触覚や圧覚が刺激されることにより作動するAβ繊維は、太い神経で、痒みに働く細いC繊維を抑制することにより、かゆみが治まるのです。

手湿疹の痒み対策としてネットで紹介されている手を冷やす方法はダメなの?

ネットなどを調べていると、痒みに速効性があるとして紹介されている方法に、手を冷やすというものがあります。

この方法は、手を冷水につけたり、氷で冷やしてり、保冷剤をつけたりして、とにかく冷やすことですが、確かにすぐにかゆみがおさまってきます。

なぜ、手を冷やすと痒みが治まるのか

一つは、手の痒みは炎症が原因で起こります。炎症部位で、ヒスタミンが放出され、それが痒みを引き起こしています。

炎症といえば、「炎」の文字からもわかるとおり、熱を帯びています。熱を帯びている炎症反応を抑え、痒みの原因となっているヒスタミンの放出を抑えるために、患部を冷やすのです。

手を冷やす方法の大きな落とし穴と注意点

この手を冷やす方法は、痒みに対して速効性があるのですが、大きな問題点があります。

それは、確かに冷やすことにより血管を収縮させて、ヒスタミンをはじめ炎症物質が移動するのを防ぐことによって、痒みに速効性が期待できますが、冷やした後に起こる反跳性の血管拡張により炎症が悪化する場合があり、かえって症状を悪化させてしまう可能性があるのです。

さらに手を冷やした場合、しっかりと手についた水を拭きとることが大切です。

手を冷やしたままだと、溶けた氷や冷水の水が手についたままになっていて、その水分が蒸発することで手の皮膚を乾燥させてしまい、これが手の肌バリアを乱しやすくしてしまいます。

基本的に手を冷やすことによって、痒みは一時的に治まりますが、根本治療をしているわけではなく、一時的な急場をしのいでいるにすぎません。
応急措置として手を冷やし、一時的な痒みをやり過ごしたら、しっかりと手を保湿したり、手湿疹用の薬を塗ったりしてケアするようにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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