ため息はもうヤメな”さい(sigh)”ということで、よく言われているのが「ため息をつくと幸せが逃げる」という迷信です。
いかにもため息をつくことは体に悪いイメージがあります。
西野カナさんが歌っている「パッ」という曲の歌詞の中にもこんな一節が出てきます。
どうすれば満たされるの?
Ah どうすればうまくいくの?
Ah ため息ばかりじゃ
幸せが逃げていくわ
確かに、あまり世間一般的にはため息はあまり良い印象を持たれていないようです。
ため息はどんな時にでるのか
ため息は、疲れている時、悲しかった時、仕事や勉強や家事などやることがたまってしまっている時、こんな時によく出るものです。
言ってみれば、悩みやストレスを抱えているときにため息がでるものです。
シェークスピアの名言の一つに、「恋は、ため息と涙でできている」というものがありますが、まさに恋も相手がいることで思うようにはいかずストレスがたまるものなのかもしれません。
ため息は、よし!ため息をしてやろうと思ってため息をしている人はあまりいないはずです。ため息の多くはするつもりはなくても無意識にでてしまっている場合が多いのです。
ふとした瞬間に出てしまう
椅子に座ろうとするときについ出てしまう
ため息はストレス解消のための自浄作用
日頃から言いたいことも言えずに飲み込んで、ストレスを抱えている人は、気持ちを抑えていたり緊張が続いていたりするもので、こういう状態が続くと胸や腹の筋肉が緊張して自然と呼吸も浅くなってくるものです。
こんな時、ため息をつくことで呼吸が深くなるのです。
呼吸は体のいろいろな機能に影響を与える自律神経と密接に関係しています。
ストレスがたまって呼吸が浅くなっているときは、呼吸が浅くなるために体の中に取り入れられる酸素の量も少なくなり、酸素不足になると体を緊張させる交感神経が優位に働き血圧が高くなったりしてきます。
そこでため息をつくことで、呼吸が深くなるので酸素が多く取り入れられます。すると多くの酸素を体中に送り届けることができるようになり、リラックスさせる副交感神経が優位に働くようになり、体がリラックスできてきます。
ため息をしたあと、なんとなくリラックスして解法されたような気分になるのもそのためなのでしょう。
ため息をすることで多くの酸素を体に取り込むことができ、その結果自律神経のバランスが取れ、内臓の動きが活発になり、血行が良くなります。呼吸が深くなり新たな酸素を取り入れることで、疲労の原因となる活性酸素を取り除き、疲れも解消できリラックス効果が得られます。
どうせため息するならば
どうせリラックスできるため息をするならば、そのため息効果をより高めるため次のようなやり方をすると良いでしょう。
- 1人になれるところを見つける。
- 肩の力を抜きリラックスする。この時に目を閉じるとより効果的。
- 鼻から息を吸って、大きく「ハァーッ!」と息を吐きだし、これを2~3回繰り返します。
この時に「気持ち良い~!」や「幸せ~!」とプラス思考の言葉を頭の中で繰り返すことで、心地よいプラスの脱力感を感じることができます。
意識的にため息をするときは周りへ配慮も
無意識にでてしまうため息は仕方ないですが、リラックスや気分転換のために意識的にため息をしようとする場合は、なるべく一人になれる場所を選びましょう。
体にいいため息でも、周りの人は不快に感じることがあるからです。
周りにいる人がため息をすると、マイナスイメージを感じてしまう人も多いでしょう。
ため息は正直、周りの人にはあまり良い印象を与えないというのも事実でしょう。