どうしようもない痒みの対処法 | 健康トピックス

痒みはつらいものです。
ついついポリポリと掻きたくなり、痒くなってくると条件反射的に掻いてしまうものです。

しかし、掻いてしまうと肌バリアが壊れ、新たな肌トラブルを誘発したり、感染症などを呼び起こしてしまうことにもなります。

がまんできない痒みをガマンする

痒い時に掻いてしまうと、肌のバリアが壊れ、今度はちょっとした刺激でも痒くなり、さらに症状が悪化してしまうことになりかねません。
でも、とても掻きたい衝動にかられ、がまんできないほど痒いという時もあります。
それでも、肌のことを考えると我慢すべきなのです。

即効!痒みをガマンする究極の方法

痒みをガマンするには、痒み部分を冷やすことです。
痒み部分を冷やすことにより、掻かずにすむようになります。

保冷剤や氷がある場合は、清潔なハンカチやガーゼなどにくるんで痒い部分に当てます。
この時の注意点として、保冷剤や氷を直接肌に当てないことが大切です。なぜならば、直接肌に保冷剤や氷を当ててしまうと皮膚や皮下組織を傷めてしまう可能性があるからです。

もし保冷剤や氷がなければ、水で濡らしたタオルをギュッと絞って痒い部分に当てると良いでしょう。タオルすらない時は、応急処置として冷えたペットボトルを当てても良いでしょう。

敏感肌でよく肌が痒くなりやすいという人は、自宅で常に氷を用意しておくと良いでしょう。

がまんできない痒みは冷やすと良い理由とは

それでは、痒い時にその部分を冷やすとなぜ良いのかという理由について説明します。

痒い部分を冷やすと、その部分の血管が収縮して血管のまわりにある痒み神経の伝達が遅くなります。
そして痒みを引き起こす細胞や炎症物質の働きが抑制されることで痒みを感じにくくなるからです。

冷やす時間は長すぎず

何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しで、必要以上に痒い部分を長時間冷やしていると、その反動で急激に血管が拡張して痒みが強くなってしまうことがあるので注意が必要です。
米国皮膚科学会によると、時間としては5~10分、あるいは痒みが引くまで保冷剤や氷を包んだハンカチやガーゼを当てることが推奨されています。

メントールも効果あり

痒みを一時的に抑える応急処置として、メントールやハッカ油も有効です。
メントールやハッカ油を肌に塗ることで、スーっとする冷涼感が得られ、一時的に痒みを忘れることができます。

よく痒くなる場合は

保冷剤や氷、メントールやハッカ油などを使って、一時的な痒みを抑えることによって、肌を掻き壊すことは防ぐことができます。
しかし、よく痒くなるといった場合、痒みが慢性化してしまっている場合、急激に炎症が起きている場合などは、皮膚科を受診することが大切です。

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