なんとなく体が疲れて、その疲れが抜けない副腎疲労 | 薬剤師トピックス

長引く疲れ、でも原因がはっきりしない。。。
そんな時に可能性が考えられるものの一つとして、ストレスと関係が深い副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)というものがあります。
これは、内臓の副腎の機能が低下した状態のことを言います。

副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)とは

副腎疲労は、正式な病名ではなく日本ではまだ広く知られていませんが、副腎疲労症候群を専門に扱うクリニックもでてきています。

副腎疲労は、1990年代に米国の医師であるジェームズ・L・ウィルソンによって提唱された概念で、ストレスによって左右の腎臓の上部に一する副腎の機能が低下してしまうことによって起こってくる病気で、副腎から分泌されるコルチゾールという抗ストレスホルモンが深く関与しています。

ストレスがかかってくると、それに対抗するために抗ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されますが、ストレス状態が続くと抗ストレスホルモンのコルチゾールを分泌している副腎自体が疲労してきてしまい、コルチゾールが正常に分泌できなくなってしまいます。
ストレスは精神的なストレスだけでなく、食品添加物や気温の変化、感染症や大気汚染、体内で炎症を引き起こすような物質なども含まれます。

副腎疲労ででてくる症状

コルチゾールが分泌されなくなってくると、ストレスと闘えなくなり副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)となってしまいます。
抗ストレスホルモン(コルチゾール)は、血糖値や血圧の調整、免疫機能や神経系のサポートを司っているので、副腎疲労になると生活習慣病、うつ症状、自己免疫疾患、アレルギー症状などを引き起こしやすくなります。

さらに副腎が疲労することで、副腎から分泌されているアドレナリンやドーパミン、性ホルモンなども影響を受けてしまうため、やる気がなくなり倦怠感を感じるようになってり、女性の更年期障害にもつながってりします。

副腎疲労を回復させる生活のポイント

副腎疲労を回復させるには、次のようなことが大切です。

  • 栄養バランス
  • 十分な睡眠(0時前に就寝するのが理想)
  • 適度な運動(軽い有酸素運動など)
  • リラクゼーション
  • 規則正し健康的な生活習慣

この中で一番大切なのは、規則正しい健康的な生活習慣です、
人の心と体の健康の基本は、健全な生活習慣から始まるといっても過言ではありません。
もし、精神的に大きなストレスを感じた場合は、生活習慣から整えていくということも非常に効果的なストレスへの対処法になります。
栄養バランスに関しては、特にビタミンCやビタミンE、マグネシウムなどの摂取が大切です、

ストレスというと精神的なものというイメージがありますが、身体的疲労からも起こってくるので、心身ともに健康でいるためにも、常に生活習慣を見直していくことが大切です。

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