サイレントキラーの高血圧、日本人のほとんどは塩分摂りすぎが原因 | 健康トピックス

血圧が正常範囲を超えて高い状態で、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上であると『高血圧』と診断されます。

収縮期血圧、拡張期血圧、どちらか一方でも高ければダメということです。

特に収縮期血圧が160mmHg、拡張期血圧が100mmHgを超えているような状況では、早めに高血圧の治療をはじめたほうが良いでしょう。

高血圧で血管がボロボロ

高血圧はなぜいけないのかというと、水道のホースにたとえてみるとわかりやすいかとい思います。

校庭などに水道のホースを使って水を撒くとき、水道のホースの出口の部分を絞ったりすると、ホース内部の水圧が高まって、水を遠くまで飛ばすことができるようになります。

しかし、これをずっと続けていると、ずっと水道のホースの内部の圧力が高まった状態のままになります。そしてホースの劣化がはじまってボロボロになってしまいます。

高血圧の人の血管は、まさに高圧力に長い間さらされた結果、この劣化してボロボロになった水道のホースに似た状態とも言えます。

こうした状況を少しでも早く改善するために、生活習慣の改善に努めたり、場合によっては降圧剤なども使って、血圧を下げることが大切になってくるのです。

サイレントキラー高血圧

よく『高血圧』は、『サイレントキラー』と呼ばれることがあります。

『サイレントキラー』というと、日本語で言うと『忍び寄る殺し屋』といったところでしょうか。
高血圧になると、頭重感があったりすることもありますが、ほとんどの場合、これといった自覚症状はありません。

高血圧については、血圧は歳とともに徐々にあがっていき、高血圧の状態を放っておくと、やがて動脈硬化がおこり、さらには心筋梗塞や脳梗塞の原因になったり、腎不全の原因にもなったりします。

血圧計はどんなタイプがいいのか

血圧は1日のうちでも変動し、例えば白衣高血圧と言われるように、診察室に入ると緊張して血圧が高くなるということもあります。

また、興奮するようなことがあっても血圧は高くなりますし、正常であっても夜になると血圧はだんだん下がってきます。

こうしたことから、血圧が気になる人は、家庭用血圧計を買って1日2回は血圧を測定するとよいでしょう。
血圧は座って安静な状態で測定するのが基本です。

最近では、手首や指でも血圧が測れるような血圧計も出てきます。腕時計のように手首に装着すれば、自動的に1時間おきに血圧を測ってくれたりというような機能もあります。

簡易に記録しておきたい、いろいろな場面での血圧の変化を知りたいという場合は、こうした手首に装着するタイプのものでもよいのですが、これは簡易型のものです。
もし、できるだけ正確に測りたいということであれば、上腕に帯を撒いて測定するタイプがオススメです。

減塩って効果があるのか

高血圧の原因は、喫煙や酒の飲みすぎ、ストレスや運動不足などいろいろありますが、なんといっても塩分の摂りすぎは大きな原因の一つです。

日本人の場合は、塩分の過剰摂取が高血圧を引き起こしている可能性が高いといえます。
もちろん、何らかの病気によって引き起こされている二次性高血圧の場合も全体の約1割ほどはありますので、注意が必要です。

1日当たりの日本人の塩分平均摂取量は、平成 27 年国民健康・栄養調査においては男性 11.0g、女性 9.2gとなっていて、これは1日平均6gの欧米人よりも多くなっています。
実際に、日本人の場合、8割近くが食塩感受性高血圧だといわれています。

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