ヨガのアーサナと大切にした5つの身体感覚 | 健康トピックス

アーサナとは、サンスクリット語で、いわばヨガのさまざまなポーズのことをいいます。
ヨガでポーズをとることにより、身体を整えて、心も間接的に調整していくことを目的としています。

アーサナに得られるもの

アーサナ(ヨガのポーズ)を行うことで、体の柔軟性が高まったり、筋力が強化されたり、姿勢が正されたりします。

アーサナを行うときは、けして無理をせず自分の体の状態と常に相談しながら、気持ちよく伸びを感じながらやることが大切です。

難しいアーサナを無理やりやって、筋肉を傷めてしまうなどしたら、本末転倒です。

体の柔軟性が高まり血行がよくなる

アーサナを行うことで筋肉が伸縮し、血液やリンパの流れが改善し、コリがとれて筋肉に柔軟性がでてきます。
したがって肩こりや腰痛、慢性疲労の緩和が期待できます。
また血行がよくなることで、新陳代謝が活発になり便秘の解消にもつながっていきます。

筋力が強くなる

ロコモティブシンドローム(運動器症候群:筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板等の運動器に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下してしまう)などといった言葉もありますが、年齢を重ねても衰えないように、しっかりと筋力を強化しておくことが大切です。
アーサナをやることで、体の深部、いわゆる体幹が鍛えられるので、基礎代謝があがり、脂肪が燃焼しやすい体質になり、痩せやすく太りにくい体になっていきます。

姿勢を整える

気になる身体のゆがみですが、アーサナをやることで骨盤や肩甲骨のゆがみが整い、バランスの良い体になっていきます。

アーサナ(ヨガのポーズ)を行う前に

アーサナを行う前ん、バンダを行うことで、エネルギーの流れをコントロールできるようになります。
バンダとは、「のど」、「下腹部」、「会陰部」の3カ所を引き締めるヨガ特有の技法ことです

のどのバンダ

ジャーランダラバンダと呼ばれ、生理解剖学的に説明すると、胸鎖乳突筋を収縮させます。
胸鎖乳突筋を収縮させることで、首の強化につんがり、呼吸もしやすくなります。

下腹部のバンダ

ウディヤナバンダと呼ばれ、生理解剖学的に説明すると、腹横筋・みぞおちを締めていきます。
腹横筋という背中からお腹にかけての大きな筋肉を収縮させることで、体の正中線(体前面の中心線)に向かって、胴体を締め、感覚としてはちょうどコルセットをしたような感じです。
これにより呼吸がしやすくなります。

会陰部のバンダ

ムーラーバンダと呼ばれ、生理解剖学的に説明すると、骨盤底筋群・肛門を締めていきます。
骨盤底筋群を収縮させることで、骨盤がロックされ、足の動きがスムーズになると同時に、横隔膜とも連動している場所なので、呼吸もしやすくなります。

アーサナで心のバランスをコントロールするための5の身体感覚

アーサナを行うとき、次の5つ身体感覚について意識してみると、心のバランスがコントロールできるようになります。

雑念を払って、頭をクリアにし、瞑想しやすい状態にしていきます。
全身の力を抜いて、雑念を払い静寂を保ち、目線はゆったりと一点に集中します。

物事の重要なポイントをネックというように、首は体にとって最大の急所とも言われているところです。
リラックスし、ゆるめることが重要です。
そのために、身構えず重力に身をまかせる感じで、肩を耳から遠ざけ、顔全体の緊張をゆるめるような感覚を意識します。

胸の緊張は呼吸を深く関係してきます、
胸を天井に向かってつりあげるような感覚で、深い呼吸をして肺に空気を吸い込みます。
肋骨やみぞおちあたりの力は抜いて、胸が内側から広がるような感覚をもちながら、ゆっくり伸ばし、胸の筋肉の緊張をゆるめていきます。

背中

丹田(下腹部)を軽く引き締めて、背骨を伸ばすことで、背中の緊張をゆるめます。
このとき、体の中心軸を意識します。

下腹部と骨盤周りの筋肉を意識して骨盤を安定させます。
床を足の親指と小指の付け根、かかとの外側と内側の4点でしっかりと踏みしめるよう意識します。
そして骨盤と床は平行にするように意識します。

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