野菜の摂取にこだわりすぎるとかえって体を壊す理由 | 健康トピックス

日本では国をあげて野菜を食べようということで啓発活動も続けられています。
野菜の1日に必要な摂取量は、350gと言われていて、コンビニやスーパーにいっても、これ1パックで1日に必要な野菜の半分の量が摂れますなどとうたったものも販売されています。

実際に1日に摂取すべきとされている350gの野菜というとどんな感じになるのかというと、ずばりこんな感じです。

やっぱり実際には野菜不足

野菜不足になると体の調子が悪くなるということで野菜を積極的に摂取しましょうというようなことが言われています。
また日本人の野菜摂取量は理想をかなり下回っていて、野菜ならではの栄養素であるビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素があまり摂れていないというのは事実です。

野菜の中には、ビタミンやミネラル、食物繊維だけでなく、例えばトマトのリコピンに代表されるようなフィトケミカルと呼ばれる健康成分が多く含まれていて、抗酸化作用や免疫力アップなどの働きがあります。

危険な野菜ジュースの落とし穴

野菜不足を手っ取り早く解消しようということで、野菜ジュースを大量に飲む人がいます。
まだ、美容やダイエットのためといって、野菜中心の食生活で、食事は野菜と野菜ジュース、スムージーなんていう人もいます。
ご飯や肉類は全く口にしないなどということをしていると、体のバランスをくずしてしまいます。

特に野菜ジュースの中には、「野菜1日分」とか「野菜350g分」などのコピーをつけた商品が店頭に並んでいたりします。
こうしたコピーをみると、なんだこれ1本飲めば、1日の野菜はOKね! などと思ってしまう人がいます。
しかし、これは大きな落とし穴なのです。

野菜ジュースといっても、当然のことながら、野菜が350gまるまる全部入っているわけではありません。
ジュースとして飲みやすくするために、しぼったり、加熱したりしています。
つまり不溶性食物繊維がこされていたり、ビタミンCの量が減っていたりします。
さらには飲みやすくするために糖分を加えていたりするものもあります。

野菜ジュースに頼りすぎると、実際には食物繊維もビタミンCも足りていないばかりか、糖分も結構とってしまっているというようなことにもなりかねません。
野菜ジュースは、それだけで1日に必要な野菜の量を摂取する考えるのではなく、ちょっとした補給程度に考えたほうが良いでしょう。

なんのための3大栄養素かを考える

野菜しか食べない野菜ダイエットとか、炭水化物は太ったり血糖をあげる悪の源だとかいって極端に避けて、まったくご飯やパン、麺類をいっさい口にしない炭水化物ダイエットなどについての情報もありますが、人間は3大栄養素があってこそなのです。

三大栄養素とは、炭水化物、蛋白質、脂質で、この3大栄養素は生命の維持に欠かせない大切なものだからこそ、三大栄養素と呼ばれているのです。
だから、炭水化物、蛋白質、脂質をバランスよくしっかりと摂取することが、体のバランスを整え維持するという観点からも重要になってくるのです。

この三大栄養素にビタミンとミネラルが加わったのが五大栄養素、さらに食物繊維は第6の栄養素と呼ばれたりします。
野菜は三大栄養素にプラスしたビタミン・ミネラル・食物繊維をしっかりと摂るものであり、三大栄養素を摂らずして野菜ばかりにこだわりすぎるのは、栄養のバランスからしても本末転倒なのです。

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