「皿回し勉強法」と「3サイクル反復速習法」は、どう違う

この世の中は、とにかく受験勉強、資格試験といった感じで、会社に入っても昇進試験であったり、昇格の条件がTOEICの点数で決められたりとなっています。

覚えたもん勝ちの知識偏重社会

そして、はっきり言って多くの試験が、言い方は悪いですが、覚えたもん勝ち。
知識偏重社会である日本は、全てとは言いませんが、大方、多くの事柄を覚えた人のほうが、点数が良くとれ、試験に合格できる確率が高くなっているのが現状です。
もちろん、何でもかんでも覚えればいいということではなく、きちんと傾向と対策を分析し、効率よく試験に出るところだけを勉強し、できるだけ少ない知識で治験をとりあえずパスするといったテクニックもあります。

しかし、それにしても、いろいろな事柄を上手く暗記できないというのでは、不利になってしまいます。

多くのことを覚えておくには復習が大事

さて、範囲が狭いテストの場合や、あまり内容がそれほど多くないものの試験であれば、試験の前にちょこっと力ワザで暗記してしまうという芸当も可能かもしれませんが、多くの試験はそんな一夜漬けでどうにかなるなんていうものではありません。
そこで大切になってくるのが、記憶のストック
一夜漬けでは、どれだけ早く多くのことを覚えられるかということが大切になるかも知れませんが、範囲が広い試験においては、覚えたことをどれだけ忘れずにいられるかということが重要になってきまう。

人間の学習は、スキーによく似ている

そのために私たちは復習をし、覚えたことを何回も反復し、ちょうど新雪の上をスキーで滑り、何回も何回も滑ることでシュプールを深く刻みつけていくのと良く似ています。
一番最初に覚えるときは、初めてのことで少し覚えづらい場合もあるでしょう。ちょうど新雪の上を初めて滑るときのようにです。

そして、2回目、3回目と復習していくにしたがい、1回勉強した時よりも勉強しやすくなっています。
スキーで言えば、1回滑ってスキーの跡がついているので、最初の時より滑りやすくなっているのと同じです。

ところが、復習しないでいると記憶から消えてしまいます。
これは、スキーで滑った後、しばらく滑らないでいると、雪が降り積もり、シュプールが消えてしまうのと同じと言えるでしょう。

このように、なかなか消えないシュプールを作るには、何回も何回も、間隔を開けて滑ることが大切です。
記憶もこれと良く似ています。

皿回し勉強法とは

皿回し勉強法は、ちょうど皿回しの皿が落ちる前に、皿を再び回転させるように、復習していくということで、完全に記憶から無くなってしまう前に、記憶があいまいになりかけた頃に、復習をしていくというものです。

当然、皿は一定ではなく、得意な分野の皿は長く回り続け、苦手な部分の皿は早く勢いがなくなってきてしまうかもしれません。
自分の記憶がなくなってきているなという瞬間で復習をしていくことが大切です。

3サイクル反復速習法

原理は、忘れないうちに復習をして、記憶力をキープするというものですが、勉強するときの進め方に深く関係しています。

例えば、次のように勉強・復習をしていき、繰り返すことで記憶に深く刻んでいきます。
ひと言で言ってしまえば、2歩進んで1歩下がる勉強法です。

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1ページ目 ⇒ 2ページ目 ⇒ 3ページ目
2ページ目 ⇒ 3ページ目 ⇒ 4ページ目
3ページ目 ⇒ 4ページ目 ⇒ 5ページ目
4ページ目 ⇒ 5ページ目 ⇒ 6ページ目

それぞれのページについて、3回ずつ繰り返されているのがわかるかと思います。

いずれにしろ、皿回し勉強法にしても、3サイクル反復速習法にしても、忘れないうちに復習するというものです。
復習の仕方についての方法論では少し違いますが、人間、個人個人で得手不得手もあります。
とにかく、自分が忘れにくいタイミングとか反復の仕方があるかもしれません。

ただ、共通していえるのは、完全に忘れてしまう前に、早めに復習をすることが大切だということになります。

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