人の話をどうしたらしっかりと記憶することができるのか | 賢脳トピックス

人の話がなかなか頭に入らないという人は、その人の頭の良し悪しや記憶力が問題というよりは、話を聞く姿勢・態度に問題があることが多いのです。

大切なのは、人の話を聞くときの心構えにあるのです。

人の話に寄り添ってみる

人の話を聞くときに、その相手の話に寄り添ってみると良いでしょう。

これは、言葉でいうのは非常に簡単なことですが、実行するとなるとなかなか難しいものなのです。

なぜならば、人間は考える動物です。

相手の言葉や表情、態度などにいろいろと刺激され、いろいろと考えながら話を聞いてしまうからです。

このいろいろと考えてしまうことが、素直に心を無にして聞くことを妨げてしまうのです。

多くの人は、どうしても人の話を聞いたときに、いろいろと考えがめぐり、そこに先入観や固定概念がでてきて、相手の話を正確に素直に聞くことができなくなってしまうのです。

余計なことが頭をめぐれば、それが障害となって、相手の話を正確に聞くことができなくなります。

人の話を聞くときの障害となる先入観・固定概念・自分の希望

さらに人間という動物は、自分が聞きたいと思うとおりに、人の話を聞いてしまう傾向があります。

「なんで、私に相談もなく進めてしまったのかね」

「えええ、だって課長は面白い企画だって言ってくれたじゃないですか。だから頑張ったんですよ。」


「確かに面白いとは言ったよ。でも進めろとは言っていないはずだ。勝手に解釈されても困るんだけどな」

誰にでも起こり得そうなパターンですが、このような場合、自分が考えてきた企画をやりたくてしかたないという思いがあり、「面白い企画だね」と言われたことが「進めてOK」というように自分なりに解釈してしまったケースです。

つまり、そこに先入観や固定概念、自分の希望などが影響して、人の話を正確に聞けなくなってしまうのです。

人の話を否定的に聞く人は要注意

否定的に人の話しを聞くクセがある人がいます。

こうしたクセがある人は、相手が話をしている内容に対して、意見を言ったり、否定して批判したりしてしまいます。

話を聞いてほしいという相手の気持ちや感情を無視して、頭の中で自分の意見をまとめたり、批判を考えていたりすると、そちらのほうにエネルギーや集中がいってしまい、相手が話をしている内容がおろそかになってしまいます。

そして、話を聞き逃したりして、正確に記憶できなくなってしまうのです。

人の話を否定的に聞くということに関しては、別に悪いことではないですし、むしろ批判的に聞くぐらいがいい場合も結構多いのですが、人の話を素直に聞いて、それを記憶にとどめておくという点においては、否定的に聞くというクセは邪魔になってしまいます。

とりあえずは、相手の話をじっくりと聞こうじゃないかという姿勢をもち、余裕をもって話を聞いてあげるということも時には必要でしょう。

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