天気予報をみても、今日の降水確率はといった具合に、『確率』という言葉がでてくることからもわかるように、『確率』は生活と密接に関係していて、この『確率』を知ることで、行動が変わってきたりもします。
確率を高いとみるか低いとみるか
確率が高いとみるか低いとみるかは、その事象によっても違いますし、感じる人によっても違ってきます。
同じコップの中に入っている水でも、まだこんなにあると思う人もいれば、もうこれしかないと思う人いるのと同じで、人によっても感じ方が違ったりします。
気候変動問題に関して、関連する主張の根拠として最も頻繁に用いられているIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)の評価報告書では、可能性(確率)の表現として次のような尺度になっています。
ほぼ確実 : 99% ~100%
可能性が極めて高い : 95% ~100%
可能性が非常に高い : 90% ~100%
可能性が高い : 66% ~100%
どちらかと菖えば : 50% ~100%
どちらも同程度 : 33% ~66%
可能性が低い : 0% ~33%
可能性が非常に低い : 0% ~10%
可能性が極めて低い : 0% ~5%
ありえない :0% ~1%
本数は同じなのに
電車に乗るために駅にいき、本当は快速電車に乗りたいけれど、いつも各駅停車が来てしまうけど、1時間の本数は快速電やも各駅停車も6本ずつ10分間隔での運転で同じというケースを考えてみます。
確かに、1時間の本数をみると快速電車も各駅停車も6本ずつ10分間隔なので、駅に行った時に、快速電車がくる確率と、各駅停車がくる確率は50%ずつというような感覚があると思います。
しかし、時刻表をよくみるとこんな感じになっていました。
各駅停車 3 13 23 33 43 53
快速電車 5 15 25 35 45 55
各駅停車が出てから快速電車がくるまでは常に2分、快速電車行ってしまってから各駅停車がくるまでは常に8分あるので、快速電車がくる確率は20%、各駅停車がくる確率は80%になり、これが、駅につくとだいたいいつも各駅停車がきてしまうことが多いということになります。
あみだくじは、目的の真下が一番確率が高い
もう一つ、確率を生活に活かすコツとしてあみだくじを紹介します。
当りの場所がわかっているときは、もし空いていれば、その当りの真上の線を選ぶのが、一番確率が高くなります。
なぜならば、あみだくじは、選んだ線を下にたどっていき、左右に分岐し、このとき右にいくか左にいくかは50%です。
さらにその次にまた右にいくか左にいくかも50%です。
1~5の5本の線があり、真ん中の3を選んだ場合の2回曲がった結果を考えてみると、1回目の曲がりは、2に50%、4に50%行くことになります。
2回目は、2に行った場合は、1に50%、3に50%となり、4に行った場合は、3に50%、5に50%となります。
整理すると、2回目の状態では、1と5に行く確率がそれぞれ25%、3に行く確率が50%となり、スタート時点の真上が一番高くなります。
もちろん横線の数や、線のかたよりによって違ってきますが、単純に確率論で考えれば、当りの真上の線を選ぶのが一番確率が高いということになるのです。