動詞を制するものが英語を制すると言われるぐらい、動詞は英文を読んだり聞いたり、書いたりしゃべったりするのに重要な品詞です。
英語の5文型がすべて、S+V の形を基本としていることからも、動詞がいかに重要かということがわかります。
多用される簡単な英語
それでは、英単語を覚えるときに動詞からバンバン覚えていこうというのも一つの戦略です。
そして多くの動詞を覚えたのはいいのですが、実際にネイティブの人の会話を聞いていると、せっかく覚えた難しい動詞などを使わずに、その代わりに get、make、have といった簡単な動詞が多用されています。
難しい動詞をたくさん覚えるのもいいのですが、こうした get、make、have のような基本的な動詞の用法をしっかり覚えることも大事になってきます。
多くの用法がある get
ネットで、LONGMANの英英辞典で『get』を引いてみると、意味だけで17も載っています。
receive、obtain、bring などといった言葉と同意での意味になっています。
和英辞典を引いても、びっくりするぐらいのスペースを割いて、いろいろな意味や用法が載っています。
getは、それ自体が多彩な意味を持つというよりも、後ろにくる目的語や前置詞と組み合わさることで、さまざまな意味を持ってくる単語で、get のコアの意味は、『ある状態を得る』というもので、何かを引き起こす意味合いがあります。
get + 前置詞
get + 前置詞 で、空間の移動を表現する使い方が多くでてきます。
人や物をある場所から別の場所に移動する場合に、使われます。
get in ~ : ~に入る
get into ~ : ~の中に入る
get out ~ : ~から出る
get on ~ : ~に乗る
get off ~ : ~から降りる
get across ~ : ~を横切る
get through ~ : ~を通り抜ける
get to ~ : ~に着く
たくさんあって、難しいように感じますが、「空間移動」ということさえ押さえていれば、前置詞からほぼほぼ意味の察しはつくかと思います。
get + 感情を表す形容詞
get は、その後に感情を表す形容詞を使う表現が多く用いられます。
get excited : 興奮する
get disappointed : 失望する
get relaxed : リラックスする
get angry : 怒る
get sad : 悲しくなる
get confused : 混乱する
get nervous : 緊張する
get anxious : 心配になる
get shy : 恥ずかしくなる
get lonely : 寂しくなる
get happy : 幸せな気分になる
組み合わせは自由で、このパターンを応用すれば表現も広がっていきます。
「寂しくなった」と言った場合、I became lonely. としてしまいがちです。
もちろん、これでも正しいのですが、ネイティブは、意外にも I got lonely. と get を使うことが多いのだそうです。
オススメの get を使った慣用表現 ベスト3選
What are you getting at? (何が言いたいの?)
I gotta go. (もう行かなきゃ)
Got it? (わかった?)
⇒ Got it. (了解)
ちなみに、Got it? は、ネイティブが発音すると、「ガリ?」という感じに聞こえます。