英語を英語らしくしている前置詞 | 賢脳トピックス

前置詞は、数からいくとそれほど多くありません。
多くの英語関連の本を執筆されている藤永丈司氏によると、前置詞は全部で78としています。

マイナーな前置詞の例

前置詞自体はその数も少なく、さらにその中には、『amid』のように、下手をすると、まだお目にかかったこともないかもしれない前置詞もあります。

ちなみに、『Amid』は、「~の真っ最中に」という意味で使います。
She finished his speech amid cheers
彼女は喝采のうちに演説を終えました。

よく、アンチ巨人軍などのように、日本語でもアンチという言葉が使われますが、『Anti』は、「~に反対で」という意味で使われる前置詞にもなっています。
She is anti my suggestion.
彼女は私の提案に反対しています。

まずは最低限おさえておきたい前置詞9

口語でも、文語でも頻繁に使用されている前置詞を優先的に覚え、用法もきちんと理解しておくことが大切です。
ベスト9を上げると次のようになります。


at
by
for
from
in
of
on
to
with

数少ない前置詞の中で、もっとも英文で頻繁に出てくる前置詞は、『of』です。
第2位が『in』、第3位が『to』、第4位が『for』、第5位が『on』と続いていますが、『of』は圧倒的に多く使われています。

とにかくおさえておきたい前置詞20

ベスト9の次におさえておきた前置詞20を上げてみました。
about
after
around
before
beside
between
down
into
like
minus
near
off
onto
out
outside
over
plus
under
up
without

前置詞の有る無しの差

前置詞が有るのと無いので意味が違ってきてしまう例をあげてみます。

She consulted a lawyer.
(彼女は弁護士に相談しました。)

She consulted with a lawyer.
(彼女は弁護士と相談しました。)

訳しても、日本語で『に』と『と』の違いですが、大きくニュアンスが変わってきます。

最初の文の場合は、弁護士はクライアントから全面的に依頼され相談を受けているというニュアンスになり、2番目の文の場合は、弁護士に依頼しているのも専門家の可能性があり、何かの事件のことで弁護士と協議しているというニュアンスになってきます。

このように微妙なニュアンスでも違ってきてしまうので難しいのですが、前置詞を制するものは英語を制すといわれる所以なのかもしれません。

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