記憶のプロが行っている記憶術、テクニックといっても、書店などに並んでいる記憶術に関する本と内容はあまり変わりませんが、実際、記憶のプロも使っているということで6つの記憶法をご紹介します。
イメージ視覚法
いろいろな記憶術の本を見ても、記憶するのにイメージは大切だという点においては一致しています。
例えば、英単語を覚える場合、猫・犬・パスタ・キャベツ・フランスパンといったものは、そのものを視覚的にイメージすることができます。
しかし、イメージをしにくいものもあります。こうしたものの場合、具体的にイメージしやすいものにイメージして覚えるのがイメージ視覚法です。
例えば、G7の国々を覚えるのに、まあ知っている人は、国の形を連想してもいいですし、そのぐらいそのまま覚えてしまうよという人はそれでも良いでしょうが、イメージ視覚法では、アメリカ:ハンバーガー、カナダ:メイプルシロップ、イギリス:スコーン、フランス:フランスパン、ドイツ:ビール、イタリア:パスタ、日本:寿司といった感じでイメージを浮かべるという方法になります。
駄洒落・語呂合わせ
これは言うまでもなく、多くの受験生などが行っている方法です。
√5の2.2360679を、富士山麓オウム鳴くと覚えるような方法になります。
歌唱法・リズム法
歌やリズムで覚えてしまおうというもので、ものの順番などを頭文字をとって覚えてしまうというようなやり方がこれに該当します。
例えば、元素の周期表を覚えるのに、H・He・Le・Be・B・C・N・O・F・Neを覚えるのに、「水平リーベ、僕の船」とやって覚えて人も多いと思います。
虹の7色の順番を覚えるのに、「むすんでひらいて」のメロディに乗せて、
「赤にだいだい、黄色に緑、青に青色、すみれ色」というものもあります。
意外と歌に乗せて覚えると、なかなか忘れにくいものです。
ストーリー法
これは、記憶術の本をみるとたいていの本にでてくる手法です。
関係ないものを順番に覚えるというときに使うと便利です。
例えば、「帽子・猫・ギター・郵便局・自転車」という関係ない言葉を覚える場合、次のようにします。
「大きな帽子に乗っかった猫に、大きなギターがぶつかった、そのギターは放り投げられ郵便局まで飛ばされた。その郵便局はくずれ大きな自転車になってしまった」
ストーリーは突拍子もないイメージのほうがより強烈に残るので、あえてありえもしない空想的なイメージにしてみましたが、だいたいこんな感じです。
場所法
これは、自分の家でもいいし、通勤・通学の途中の目印となる場所でもいいのですが、そうした場所を容易しておきます。自分の体でもいいのです。
例えば、10個のものを覚えるのに、1:頭、2:おでこ、3:耳、4:眉毛、5:目、6:鼻、7:頬、8、口、9:顎、10:首としておくと、10個のものを順番に覚えるときに便利です。
あとは、覚えるものを頭、おでこ、耳・・・に結び付けていくのです。
例えば、先ほどの「帽子・猫・ギター・郵便局・自転車」であれば、
頭から大きな帽子が出てきた
おでこに猫がかみついた
耳の中に大きなギターを押し込む
眉毛から郵便局が出てくる
目の中に自転車を入れる
こうすると、3番目は?となったときに、3番目は耳、耳は・・・そう大きなギターを押し込んだんだ! そう、3番目は「自転車」と出てくるのです。
カテゴライズ法
カテゴライズ法は、何かを尾後得るときに関連情報や類似情報と結び付けて覚えていくやり方です。
例えば、英熟語を覚えるときにやみくもに覚えるのではなく、takeを使った英熟語、comeを使ったというように、カテゴライズいて覚えていく方法が、カテゴライズ法になります。