イチョウは、Ginkgobiloba(ギンコ・ビローバ)で、銀杏とも書き、その葉と種子がよく利用されます。
イチョウ葉を使った機能性表示食品
イチョウ葉を使った機能性表示食品にはどのような機能性表示が書かれているのかというと、次のような表示が記載されています。
イチョウ葉フラボノイド配糖体、イチョウ葉テルペンラクトンは、認知機能の一部である記憶(知覚・認識した物事の想起)の精度を高めることが報告されています。
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンは、健常な中高年者の加齢によって低下する脳の血流や活動性を改善し、認知機能の一部である記憶(言葉や数字、図形などを覚え、思い出すこと)の精度や判断の正確さを向上させることが報告されています。
イチョウ葉を使った機能性表示食品は多数の種類が出ていますが、どれもこれと似たような形の表示になっていて、つまりイチョウ葉に含まれているフラボノイド配糖体やテルペンラクトンが、加齢により低下した脳の認知機能の改善、記憶の精度を高めるという内容になっています。
イチョウ葉の認知機能に対するエビデンス
イチョウ葉の認知機能改善に対するエビデンスは、効くとは断言できないが、効能の可能性が化学的に示唆されているというレベルになっています。
アルツハイマー病をはじめその他認知症の人が、銀杏っはエキスを傾向摂取することで、アルツハイマー病の諸症状や、血管性認知症や混合型認知症の症状を緩やかに改善するという研究データがあります。
しかし、複数これらの結果とは矛盾するデータもあり、判断が難しいところです。
イチョウ葉の安全性と目安
イチョウ葉は、ほとんどの人にとって安全ですが、腹痛や頭痛、めまい感、便秘、アレルギー性皮膚症状、期外収縮などの副作用が起こることがあり、またイチョウ葉エキスが血液の粘度を下げて、血液凝固能を低下させ、市販や出血のリスクが高める懸念はあります。
実際に、イチョウ葉によって、眼内出血や脳内出血を起こしたという例もあります。
イチョウ葉の1日の目安としては、認知症の場合、1日120mg~240mgの葉のエキスを1日2~3回に分けて摂取するのが一般的になっています。
健常な青年であれば、1日120mg~600mgとされています。
イチョウ葉とイブプロフェン
イチョウはと医薬品の相互作用については、注意しないといけないものもあります。
解熱鎮痛薬としてよく使われるイブプロフェンは、血小板凝集抑制作用により血液凝固を抑制する働きがありますが、イチョウ葉にも同じような作用があり、作用を増強してしまう可能性があります。
その他、肝臓で代謝されやすい薬や、糖尿病治療薬など、作用を増強してしまったり、減弱してしまうなどの相互作用を起こしてしまうものが多数あるので、治療で服薬の際には、医師や薬剤師にイチョウ葉のサプリを服用している旨をしっかりと伝えると良いでしょう。