論理力を試す『てんびん問題』の解き方

今回はその中でも『てんびん問題』といわれる問題のパターンについて解説していきます。

てんびん問題とは

まず『てんびん問題』とはどのような問題なのかというと、いろいろ種類はあるのですが、上皿てんびんを使って、重さがことなるものを見つける問題が主流と考えて良いでしょう。

よくあるのが、何枚かコインがあって、この中に正規のものとは重さが異なる偽物が1枚入っていて、それを上皿てんびんをつかって見つけ出すといういわゆる『ニセガネ問題』です。

基本的問題は「公式」で解けてしまう『てんびん問題』

1つだけ異なる偽物が、他の正規のものと比べて、重いか軽いかがわかっている場合の基本問題は、この公式を覚えておけば解けるというものがあるのでご紹介します。

全部でコインが3枚までの場合は、確実に1回で見つけ出せます。

A・B・Cのうち1枚が偽物とで軽いならば、AとBを天秤に乗せて傾けば軽いほうが偽物で、釣り合えばCが偽物になります。

コインがA・B・C・D・E・F・G・H・Iの9枚までなら、コインを(A・B・C)、(D・E・F)、(G・H・I)の3つのグループに分け、3枚までの場合と同じ考え方で、(A・B・C)と(D・E・F)を天秤に乗せ、傾けば軽い方の3つの中に偽物が入っていて、釣り合えば(G・H・I)のうちのどれかが偽物ということになります。

これで例えば、(A・B・C)の中のどれかが偽物だとわかれば、あとは3枚までの場合と同じです。

つまり、9個までなら3個以下のグループ3つまでに分けて、1回目の操作で3個以下に絞り込み、さらにもう1回の操作で1個が特定できるのです。

つまり3のn乗枚のコインまでなら、n回の操作で特定できることになります。

3枚までなら1回、4~9枚までなら2回、10~27枚までなら3回、28~81枚までなら4回というようになります。

こうなればいくら枚数が増えても怖くありません。

実践問題をやってみる

それでは実践問題をやってみましょう。

見た目はまったく同じのコインが200枚あり、この中に1枚だけ他のものとは違い重さが軽い偽物が1枚混じっています。
正確に測れる上皿天秤を1台使って、偽物を見つけ出すには、最少で何回この天秤を使えばよいのか。

もちろん、1回目で偶然みつかっちゃったから1回なんていう答えはダメです。

この問題の場合、偽物は他のものより「軽い」とわかっているので、公式がそのまま使えます。

200は3のn-1乗より大きく、n乗以下であるというこのnを見つけてやればいいだけの話です。

3の5乗は243で200より大きく、3の4乗は81で200より小さいので、5回の操作で見つけ出せるということになります。

200枚のコインを、66枚・67枚・67枚の3グループに分け・・・というように操作してこれを繰り返していけばいいのです。

ただし、この公式、つまり3のn乗の公式は、偽物が1つで、軽いか重いかがわかっている場合にのみ使えますので、軽いか重いかがわからなかったり、偽物が複数あるといった問題では使えませんので注意が必要です。

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