『速さ問題』は、速さ・時間・距離に関する問題です。
速さ問題、覚えておきたい超基本
速さ問題で、絶対にはずせない公式はたった1つです。
「速さ×時間=距離」
まあ、当たり前じゃないかと思われますが、実際にはこれを使うときに次のように変形して使ったりもします。
距離=速さ×時間、速さ=距離÷時間、時間=距離÷速さ
例えば、時速40kmであれば、1時間に40km進むスピードということなので、1時間走れば40km、2時間走れば80km、3時間走れば120km進むということで、数学というよりは小学校の算数で習うレベルの話になります。
速さ問題:その1
では、具体的に問題をやってみます。
【問題】
時速60kmで走ると1Lのガソリンで12km、時速100kmで走ると1Lのガソリンで10km走る自動車があります。
この自動車で目的地に向かう際、途中まで時速60kmで走り、その後残りを時速100kmで走ったところ、5時間かかり30Lのガソリンを使いました。
この時、目的地までの距離は何キロでしょう。
【解説】
このくらい複雑になってくると小学生というより中学の数学のレベルで方程式を使って解くことになります。
時速60kmで走った途中までの距離をxkm、時速100kmで走った途中から目的地までの残りの距離をykmとします。
すると、5時間かかったわけですから、(x/60)+(y/100)=5
ガソリンを30L使ったので、(x/12)+(y/10)=30
未知数がxとyの2つに対して、2つの方程式があるので、普通に連立方程式で解けます。
x=240、y=100となります。
目的地までの距離は、x+yなので、240+100=340kmが答えになります。
速さ問題:その2
速さの問題に関連して、よく見かけるのが、一定の速さで流れる川での、上りと下りの船の問題です。
【問題】
一定の速さで流れる川を船が進むとき、上りの速さは時速20km、下りの速さは時速30kmでした。この船の静水時の速さと川の流れの速さを求めなさい。
【解説】
川の問題を考えるとき、次のことが言えます。
速度は当然、「上りの速さ < 下りの速さ」
そして「川の流れの速さ」=「静水時の船の速さ ー 上りの速さ」= 「下りの速さ ー 静水時の船の速さ」になります。
これを変形すると、「川の流れの速さ」= 「下りの速さ ー 上りの速さ」÷2 になります。
つまり、「川の流れの速さ」は、(30ー20)÷2=5kmになります。
「静水時の船の速さ」は、(30-5)=25kmになります。