関係代名詞は、英語の日本語と違う大きな点の一つになります。
関係代名詞は一人二役
英語の場合は、たとえば名詞を説明する場合、長い形容詞のかたまりは、日本語と違って名詞の後に置かれますが、その際に、名詞に後ろから形容詞節をつなぐ働きをしているのが関係代名詞になります。
彼女は、地元の学校で教えている先生です。
She is a teacher who teaches at a local school.
この場合は、関係代名詞はもちろん who になるわけですが、名詞である teacher に後ろから形容詞節をつなぎつつ、述語動詞 teaches の主語としての役割も果たしていますので、関係代名詞は、接続詞+代名詞の一人二役の働きをしているとも言えます。
つまり、名詞と形容詞節を関係づけながらも、代名詞の役割もしているので、『関係代名詞』というわけです。
関係代名詞はできれば使わないほうが良い?
実際の英語では、同じ内容で表現できるのであれば、関係代名詞は使わないほうが簡潔で良いとされています。
童謡に『とんがり帽子』という歌があります。
♪緑の丘の赤い屋根、とんがり帽子の時計台 鐘が鳴ります キンコンカン~
という歌で、知っている人も多いと思います。
そして、最後の部分は
♪黄色いお窓は、おいらの家よ~ となっています。
この部分を英訳してみると、次のようになります。
① The house the windows of which are yellow is mine.
②The house whose windows are yellow is mine.
③ The house with the yellow windows is mine.
日本人が学校で習う英語からすると、どうしても関係代名詞を使って①のような文章を作りたくなってしまいます。
しかし、of which などを使うと、いかないもかしこまって重い感じになってしまいます。
また、②のように、whose を使う方法もあり、実際に日本でも学校では whoseは先行詞が物ではなく人の場合でも使えると教えられてるはずですし、間違いではないのですが、whoseは先行詞が物の場合には使うべきではないとして良しとしてない学者もいるくらいです。
そこで、関係代名詞を使わず、with ~ を使い、~のある、~を持っているとして表現することがきます。
この with the yellow windows のほうがはるかにわかりやすく簡潔になっています。
関係代名詞が省略できる there is
関係代名詞は、動詞の目的語になる場合や、前置詞の目的語になる場合は、省略されることも多いのですが、be動詞の保護になるケースや、there is の中で使われる場合も、省略されてりします。
I have told her all (that) there is to tell.
(彼女に言うべきことは全て言ったよ。)
この文は、形式上の主語は、thereになっていますが、実質的な主語は、there is に続く名詞と考えることができ、there is all to tell と考えれば、all が先行詞で、(that) there is to tell の部分が関係施設となります。
口語の場合は、関係詞節の中に there is の形があれば、その主語として関係代名詞 that が省略されるのが普通です。