雑念のもとのDMNを鎮め脳を休めるマインドフルネス | 賢脳トピックス

私たちは何かに集中しようとして、例えば瞑想などをしたとしても凡人であれば1分も経たないうちにいろいろと雑念が頭の中に出てきてしまいます。

瞑想して呼吸に意識を向けていたはずなのに、仕事のことを考えていたり、家族のことを考えていたり、はたまた今日の夕食は何を食べようかなどと考えていたりします。
私は集中力がないのかな・・・と落ち込む必要はありません。

普通の人であれば雑念が浮かんできて当然なのです。
それはDMNというものが脳の中で働いているからなのです。

DMNって何?

さて、DMNとかいう聞いたこともないような単語がでてきましたが、このDMNとはいったいどんなものなのでしょうか。
DMNは、(Default Mode Network)の略になります。
デフォルトモードのネットワークということで、通常の脳のネットワーク、つまり脳回路ということになります。

内側前頭前野、後帯状皮質、下頭頂小葉といった複数の部位から構成される脳回路で、このDMNの部分が脳が意識的な反応をしていないときにも働くベースライン活動を担っていることになります。

つまりデフォルトの状態から働いている脳回路ということになり、このDMNが実は脳でたくさんのエネルギーを使っていると言われています。
そして、脳は重量からいうと体全体の2%ぐらいの割合しかないにもかかわらず、全体の20%のエネルギーを必要としていることになります。

DMNはボーっとしていても働いている

デフォルトモードでも働いている脳回路がDMNですので、何もしないでボーっとしていてもこのDMNは働いていることになります。
休みの日にボーっと窓から外を眺めていても、DMNが働き脳は休まないでいるのです。

つまり脳は、ボーっとしていてもDMNが働いているアイドリング状態のようなもので、1日中エンジンがかかりっぱなしのような状態になっています。
そして脳全体の約60~80%の消費エネルギーは、DMNのエネルギー消費で使われていると言われています。

ボーっとしているだけでも、脳はどんどんエネルギーを消費しているのです。
一方で、何か意識的な作業をしたとしても、DMNに比べて追加で必要になるエネルギーは5%程度だと言われています。

DMNは瞑想を邪魔する雑念回路

DMNは常にONになっている状態なのです。
休みの日に家でボーっとしていたのに、月曜日の朝から頭が重いという場合は、DNMの活動が過剰になっていることが考えられます。
自動車で言えば、ブレーキをかけた状態でアクセルを空ぶかししているようなものです。
きちんと休みたいのであれば、ダラダラと過ごすだけではなく、きちんとDMNを鎮めることが大切になってきます。

DMNを休ませるマインドフルネス

それではDMNを鎮めたまま休ませておくにはどうしたら良いのでしょうか。
1つの方法として、マインドフルネスがあります。
マインドフルネスとは瞑想の一種で、評価や判断を加えることなく、いまここの経験に対して能動的に注意を向けます。

マインドフルネスに関しては、脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]――[脳科学×瞑想]聞くだけマインドフルネス入門 という本がオススメです。

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