私たちは何かを調べたいときに、GoogleやYahooなどの検索エンジンに検索したい言葉を入力して検索をしてきましたが最近ではChat GPTなどのＡＩ技術によって、単語を入力して検索するのではなく、直接質問するような形で、ものを調べることができるようになってきました。
Googleで検索すると何が起こっているのか
私たちは何かを調べたい時に、とりあえず Googleを開いて、そこに検索語を打ち込んだりします。
Googleで検索語を入力すると、すぐにその検索結果が表示されますが、どうしてこのようなことが可能なのでしょうか。
きっといろいろなウェブページを巡って調べ、それを表示しているのだろうし、それにしてもほんのわずかな時間でそれを全部調べて表示してくるって、ネットってすごいな、コンピューターってすごいなと思っているかもしれませんが、実はそんなことはしていません。
Googleでは、普段から巡回プログラムを使用してウェブページの情報を取得して情報を整理しているのです。
そして検索窓に検索語が入力されると、検索キーワードとユーザーに返す情報を分析する一連のアルゴリズムで構成されたランキングシステムにより、有益な検索結果が一瞬のうちに表示されているのです。
そのアルゴリズムには、ディープラーニングやＡＩを活用したランクブレイン（RankBrain）などがあるのです。
この仕組みを使うことで、曖昧な検索語であったとしても、どのような情報を求めているのかを勝手に予測してくれ、さらに検索履歴を学習することで、その精度を高めたりしているのです。
ディープラーニングは人間の脳がモデルだった
『ディープラーニング』とは、ＤＬと略され、深層学習とも訳され、人間の脳にヒントを得たニューラルネットワークに基づいています。
『ディープラーニング』は、コンピューターが自動で大量のデータを解析して、データの特徴を抽出する技術で、『ディープ』とは、ニューラルネットワーク内の隠れ層の数を示しています。
ＡＩと機械学習とディープラーニングってどう違うの？
『ＡＩ』を簡単に説明すると、インプットしたものに対して決められたルールに基づいてアウトプットしてくれるものになります。
ですので、電卓で計算したときに計算結果が表示されるのも、炊飯器や洗濯機などの白物家電を操作し、命令したとおりのことを仕上げてくれるというのも、一種のＡＩ技術になります。
『機械学習』は、一種のＡＩですが、インプットしたものに対して、機会時代がルールを決めて、アウトプットしてくれるものになります。
例えば、コンピューターに過去のデータを入力しておいて、何かしらのインプットがあった場合、コンピューターのほうで過去のデータを分析してルールを決め、アウトプットしてくれるものになります。
例えば、明日の売り上げの予測をしたい場合、過去の売り上げデータや天気予報データ、近隣店舗の売り上げ状況データ、降水量や気温などのデータを精査して、コンピューターでルールや相関関係を判断して、結果をアウトプットするといったような場合は、機械学習によるアウトプットになります。
『ディープラーニング』は、その『機械学習』の一つの手法としてあるもので、機械学習のいくつかの層をもった『ニューラルネットワーク』という手法をさらに複雑にしたものになります。
