英語を学習していくと、まず最初のころに習うのが英語の五文型というものです。
SV、SVC、SVO、SVOO、SVOC(S:主語、V:動詞、O:目的語、C:補語)といった5つの文型が英語の基本となり、これにいろいろな修飾語なり接続詞がついてほとんどの英文ができているということになります。
そして、この中の目的語には、to V(TO不定詞)をとる場合と、Ving(分詞型)をとる場合があります。
よく試験問題にも出る to V か Ving かを問う問題
目的語が、to V か Ving かどちらの形で入ってくるかというのは、動詞の意味によって違ってきます。
TO不定詞を分析
まずは、TO不定詞を分析してみます。
TO不定詞は、to+動詞の原形ということになります。
toというと前置詞というイメージが強い単語ですが、不定詞として使われているtoは、前置詞ではなく文法上は副詞になります。
副詞といっても、英単語はその単語が持つ意味合い、もとの意味というのは根源が同じという場合がほどんどです。
それでは、toにはいった意味があるのかというと、英訳的には「~へ行く」とか「~に向かう」というような感じになりますが、ニュアンス的には、ひと言で言うと『右向きの矢印』ということになります。
つまり、未来に向けてというニュアンスです。
つまり、これからVする、Vする方向へ向かうといった時に、TO不定詞が使われます。
したがって、to V を使う場合も、これからすること、する方向に向かうことを表したいときになります。
そして、そうでない場合に、Ving が使われるということになります。
ということは、 Ving についてあえて言うと、すでにしていること、する方向に向かわないことに対して Ving が使われるということになります。
to V か Ving かの具体例
たとえば、promise to V とは言いますが、Ving は使いません。
なぜならば、promise という動詞の意味は約束するという意味です。
約束というのは、未来のことについて約束するわけですから、まさにこれからするであろうことに対するものになります。
だから、TO不定詞が正解となるわけです。
want も want to V という言い方になります。
want(望む)ということは、現在はそうなっていないが、未来にかけてそうしていくということになるので、未来に向かったものを表すTO不定詞が使われるのです。
stop の場合は、やめるということです、やめれるのは、すでにやっているからやめれるのです。
したがって、stop Ving となります。
このように考えていけば、おのずとto V か Ving かできるようになってきます。
to V か Ving かにも例外が
世の中のもの、大抵のものは例外というものがあります。
to V か Ving かについても、例外というものがあります。
覚えておくべきものに次のものがあります
suggest Ving(提案する)、consider Ving(しようと思う)は、これからすることになりますが、Ving となります。
refuse to V (することを断る)、hesitate to V(することをためらう)は、しない方向に向かうという意味の言葉ですが、to V とTO不定詞となります。