人の顔と名前を覚えるバックグラウンド方式 | 賢脳トピックス

学生のときは、ほとんどの多くの科目で物を覚えるという力が必要でした。

歴史や地理、公民といった社会系の科目、生物や化学、地学といった理科系の科目、古文や英語といった語学系の科目は、多くの知識を覚えたものがテストでも良い点を取れる傾向があります。

学生のころの暗記力

暗記とは対局的にあると思われる数学や物理も、問題の解法を暗記して覚える学習法が効率的です。

問題のパターンで覚え、このパターンのときはこの公式とこの公式を利用して、こういう手順で、こういった着眼点に注意しながら解いていけばいいんだとパターンで覚えることによって、似たような問題が出たときに、1から考えるよりも効率的にそのパターンにあてはめ、あとは少しの応用力をもって解いていくのです。

社会人になっての記憶力

学校も卒業し、社会人になると、もうテストがないということでようやく暗記の苦痛から解放されたと思う人もいると思いますが、社会人になってからも、記憶力が必要になってくる場面は結構あります。

その最たるものが、顧客情報です。
優秀な営業マンは、顧客の情報をきちんと記憶をしていて、それによって話題を変えたりしてコミュニケーションをうまくとっています。

記憶にも得手不得手があり、学生のときのように参考書に書かれた内容を記憶するのはそれほど苦手じゃなかったのに、ビジネスで会った顧客の名前を覚えるのはどうも苦手だという人や、数字は覚えようとしなくても頭に入ってくるのに、人の名前はどうも覚えられないといったような具合です。

人の顔と名前の記憶

いろいろなものを覚える中で、学生の時には記憶力があるとされていた人でも、これは苦手かもというのが人の顔と名前の記憶です。
取引先に行き、一気に7~8人から名刺を渡され、打ち合わせの時もその名詞をテーブルの上においていたのに、会社に戻って来てみると、もらった名刺をみてもその人の顔すらイメージできなくなっていたりします。

しかし、一方、一流ホテルのホテルマンは、1万人の顔と名前を記憶しているという人もいるから驚きです。

余計なことも覚えるとかえって覚えやすい

物を覚えるとき、記憶容量があるので余計な情報をいれないほうが覚えやすいと考えがちですが、余計な情報をいれたほうがかえって覚えやすく忘れにくいのです。

つまり、その人とあったときに、そのバックグラウンド、どのような状況であったのかを覚えておくと、覚えやすいということです。
ああ、Aさんと会ったのは、「冬の雨が降る夜の〇〇ホテルのロビーであって、バックに△△の絵が飾ってあった」とするのです。

雨やホテルのロビー、絵などは、直接Aさんの顔や名前を覚えるのには関係ありませんが、こうしたバックグラウンドとともに覚えておくことによって、実際にあったときの状況がイメージしやすくなり、またそれによって顔も浮かんできやすくなり、結果、人の顔や名前を覚えやすくなります。

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