英語の読解力は音読でつけよ | 賢脳トピックス

英語をはじめとした語学は、勉強してもなかなかすぐには点数があがらない科目です。

他の科目は、とくにかく短期集中、一気に一定の量のことを力業でもいいので暗記さえしてしまえば、点数になるのですが、語学だけは一夜漬けで単語を覚えたところでどうにもなりません。

英語をはじめとした語学関連の科目は、普段からの積み重ねがものをいう科目なのです。

TOEICのPart7での拾い読み

TOEICのテストを受けたことがある人なら、リーディングに関して言えばとにかく時間がないという印象を持つ人が多いと思います。

かなり英語に慣れた人、あるいはネイティブの人でも、Part5~Part7の英文を精読していたら時間がきついとさえ言われています。

時間をかければできるんだけどと思う人もいるでしょうが、ビジネスは時間との勝負です。やはりTOEICのテストで与えられた時間の範囲で、ハイレベルな点数をとらなければなりません。

TOEIC試験、ネイティブレベルの人だって全文読んでいない

そのために、英語が得意な人でも、あるいはネイティブの人でも、じっくりと精読していたら間に合わないので、はっきりいってすみからすみまでTOEICのリーディング問題ででてきている英文を全部読んでいる人は、まずいないでしょう。

おいおい、ネイティブでもそんな全部読み切るのがきつい問題を出すなよな!と怒りたくもなるのですが、実はネイティブや英語が得意な人ですら、全文なんか読まず、まず質問文を読んで、それに関連した情報を英文を斜め読みして、素早く目を通し、必要な情報をスキャンして選び出しているのです。

ましてや、TOEIC400点~700点レベルの人がじっくりと英文を読んで質問に答えようとしても、それは時間がなくなるわけです。ネイティブレベルの人ですらタイトに感じるのですから。

そんなこと言ったって、必要な情報を選びだせないよ

その通りです。
ビジネスでも1日に多く届くメールに全部じっくり目を通していたら仕事になりません。

重要なメールはどれか、その中で必要な情報はどれかを、メールのタイトルや送り主から判断し、内容を斜め読みし、素早く判断し、精読すべきところは精読し、適当にながすべきところは流していると思います。

日本語であればある程度できるとしても、英文でそれと同じようなことをするには、それなりの英文の基礎的な読解力が必要になってきます。

その読解力養成に必要なのが音読なのです。

なんで読み書きの勉強なのに音読するのか

音読というと、口を動かすので、英文を目で追うよりも時間がかかってしまいます。
ではなぜそんな時間がかかるような、一見非効率的にも思えるような音読を、わざわざリーディングの勉強でするのでしょうか。

その一つに、英文を目で追っていくと、どうしても日本人の悪い癖なのですが、それを母国語である日本語に訳したくなってきてしまいます。

しかし、どんなに優れた人でも、よほど英語が得意か同時通訳をしているくらいのレベルの人は別かもしれませんが、学生や社会人でTOEICの点数をあげたいと思っているような人では、そんな英文を音読しながら和訳するなんていうような器用なことはできません。

音読してリーディング力が鍛えられる理由とは

日本人が英文を読むときに、特に理系頭や左脳頭の人は、英語は言語であるのに分析をはじめてしまいます。「この文の主語はこれで、ここに動詞がきていて、whichの後ろは先行詞にかかって・・・」

精読して文章を正確に訳すのであれば、こうして分析力や理論も大切ですが、スピードをもって英文を読もうとする場合は邪魔になってしまいます。こんな読み方をしてるから、英文を読むのに時間がかかってしまうのです。

実際に日本語を読むときに、これが主語で、ここが形容詞でこの名詞を修飾して・・;なんて考えて読んでないですよね。

音読をする場合は、どうしても目線が左から右に流れていき、右から左に戻せません。

要するに英文を必然的に頭から順に訳さずに理解していかざるを得なくなります。

TOEICのPart7問題も音読でガッチリ

もちろん文法にしたがって英文を分析し、じっくりと正確に訳す訓練も必要ですが、こうして音読をして英文の大意をつかむ直読直解の訓練も英語のリーディング学習には必要になってくるのです。

そうしないと、英文をスピードをもって理解することはできませんし、TOEICのPart7で求められる拾い読みをできるだけの基礎英語力も身につかないのです。

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