まあ、適当な挨拶といえばそういえますが、とりあえず会話を交わしたという程度で、話しはそこで終わってしまいます。
されて困る質問
若い人がされて一番困る質問が、「最近どう?」ということみたいですが、なんかとりあえずといった適当さがにじみ出ているような質問です。
年配の人であれば、「ああ、ボチボチです。」と適当に返したりしますが、その返答もあいまいなもので、そこで会話が終了してしまいます。
若い人で真面目に答えようとすればするほど、返答に困ったりしてしまうらしいのです。
なぜならば、「最近どう?」と聞かれても、あまりにも漠然としていて、相手がどういう答えを期待しているのか、何を聞かれているのか、何をどう答えたらいいのわからないのです。
「学校はどう?」や「仕事はどう?」でも、質問されている範囲が広すぎて、イメージが湧きにくく答えに窮してしまうという人が多く、ましてや「最近どう?」なんて聞かれても、困ってしまうのです。
そして、答えようがないから、「わからない」とか「まあまあ」とか「普通・・・」みたいな適当な返答となり、会話がストップしてしまうのです。
「仕事はどう?」であったとしても、「いや、別にふつうだけど・・・」で終わってしまいます。
このように、いわゆる適当な手抜き質問だと、会話が終わってしまいやすいのです。
質問に感情を加えてみる
人間は、質問に感情が入っていると、自分の感情を言えばいいので比較的答えやすくなります。
例えば、
というような質問であると、
という答えが返ってきて、その後いろいろ会話が広がりやすくなります。
社会人でも
みたいな質問すると、
みたいな答えが返ってきやすくなります。
なぜ質問に感情を加えると応えやすくなるのか
なぜ感情を加えて質問されると、返答しやすくなるのでしょうか。
それは、人間は感情を刺激されるとイメージが膨らみやすくなるからです。
実際に、自分が楽しい思いの場面や、つらい思いをしているシーンを想像しやすくなるからです。
適当に、相手にも悪いから会話だけしておこうレベルであれば、「最近どう?」「ボチボチですわ」でもいいのですが、相手から話しを聞き出したいときは、質問に感情を加えたり、相手の感情を読み取って共感したりすると、相手から話しがあふれだすように出てきやすくなるものなのです。