いじわるな問題をみてみると、ひっかけ問題などいろいろあります。
すぐにわかるひっかけ問題もあるし、わざとひっかけるために必要のない情報を問題に盛り込み、それを利用して解かなければいけないかのように見せかけている問題もあります。
いじわるな問題を出して、とんでもないなと思うかもしれまんが、採用する企業側としては、既成概念にとらわれず、しっかりと問題を解決する能力があるかどうか、またはそういう思考を持っているかを見るためには欠かせない問題なのかもしれません。
ひっかけ問題でよくわるスピード問題
定番ともいえるスピード問題も、いろいろな問題があります。
その中で面白い問題をご紹介します。
あなたは東京から熱海までドライブを2日にわたって往復するドライブ計画を立てました。
初日、あなたは時速30kmでドライブをして東京を出発し、熱海につきました。
翌日、全く同じ道を使って熱海から東京に戻ることにしました。
そのとき、往復の平気時速が60kmとなるように計画をたてるつもりです。
さて、往復の平均時速を60kmにするには、明日の帰り道、時速何kmで運転しなければならないでしょうか。
ただし、途中で信号にはひっかからず、イーブンペースで運転できるものとする。
これは違うなと思う回答
勘のいい人は、この問題は、行きが時速30kmで、往復の平均速度を時速60kmにしたいのだから、帰りの時速は90kmだろうとひっかけで答えさせたいのだろう。
小学生のテストじゃあるまいし、そんなすぐに答えがでるような問題が出るわけもないしと考えるでしょう。
実際に、時速90kmとか、時速120kmと回答する人が多いそうですが、いずれも間違いです。
もっともスピードをあげれば、かかる時間が変わってくるのでそんな簡単にでるはずもないと予想もできます。
原始的な方法が一番のときも
この手の問題は、実際に距離を仮定してみるのが一番です。
どんな距離にしても、答えは同じになるはずです。
そこで、東京と熱海の距離を120kmと仮定してみます。
すると、行きは時速30kmなので、東京と熱海の間の120kmを時速30kmで4時間かけて走行したことになります。
東京と熱海を往復するのであれば、走行距離は120km×2=240kmになります。
それを平均速度60kmで走行するには、240km÷60km/時間=4時間かかります。
しかし、すでに行きで4時間使ってしまっています。
ということはタイムオーバーで、往復の平均時速を60kmにするなんてできないということになり、正解はそんなことはできないという解答になります。
もし、行きのスピードが30kmより少しでも遅いか早いかすれば、解を計算で導き出せるのですが、ぴったり時速30kmだと、解なしということになるのです。
例えば行きのスピードが32kmであれば、行きは3時間45分かかっています。
すると、帰りの120kmを15分で走行すれば、平均時速60kmになります。
もっとも、時速480kmで走れるわけありませんが、理論上はそういう計算になります。