ぶつぶつひとり言というと、元巨人の桑田投手がマウンドの上で、ボールに向かって何かブツブツ言っているのを見たことがある人もいると思います。
本人にとってはルーティンであったとしても、周りの人からみると異様な光景に映ったりします。
キャッチャーと話すのならいざしらず、アイツ、ボールに話しかけてるよ...となるわけですが、よく言われているのが、ポジティブな自己暗示をかけていたとか、マウンドで独り言を呟きながら、精神集中をし、投球していたということですが、そのあたりが真相なのでしょう。
周りにもいるひとり言をよく言う人間
例えば、会社で仕事をしているとき、パソコンに向かいながら
「…違うな・・・、確かこのフォルダに入れたはずなんだけどな・・・ どこ行っちゃったんだろう... あああ、あったあった、こっちか・・・」
こんなことを言いながら仕事をしたりしている人っていませんか?
慣れてくれば、またやってるなと思いますが、初めてだとびっくりしてしまうかもしれません。
このように、仕事の経過や段取りなどをブツブツ言っている人は、頭の中で考えていることがそのまま言葉として口から出てしまっているのでしょう。
ひとり言の効用
桑田投手のように、ひとり言をいうことで、集中したり、ポジティブな自己暗示をかけたりして、自分の力を十二分にはっきできる状態にもっていく力がひとり言にはあります。
またひとり言をいう事で、考えが整理されやすくなったりする効果があるとも言われています。
ですので、職場で仕事の段取りなどをブツブツ口に出している人は、その人なりに仕事の考えを整理しているのかもしれません。
また、口に出すことで、ひとり言にはストレスを解消する効果もあると言われています。
ひとり言をよく言う人ってどんな人なのか
ひとり言が多い人は、人と話す機会が少ない人に多い傾向があります。
長い間一人暮らしをしている人や、人と話す機会が少ない人は、その穴埋めとしてひとり言が多い傾向があります。
また、感受性や想像力が豊かな人も、そういった感情や感覚に敏感に反応して思わずそれが口に出てしまうことがあります。
ストレスを抱えている人もひとり言を言う場合があり、ひとり言を言って言葉にすりことで、精神的に落ち着こうとします。
よく、周囲とは全く関係なく、まるで本当に誰かと会話をしているような奇妙なひとり言を言っている人がいますが、そういった人は、単なる癖でのひとり言ではなく、総合失調症であったり、幻聴や妄想などの症状があるのかもしれません。
ひとり言の撃退法
いくらひとり言に効用があるといっても、周りでずっとひとり言を言われるほうは気になってしかたない場合があります。
そんなときは、いろいろな方法があります。
ストレートにとりあえずやめてもらうよう丁寧にお願いするという方法がありますし、ひとり言に返事をしてしまうという方法もあります。
「今、呼んだ?」と言われれば、ハッと気づき、ひとり言で迷惑をかけているかもしれないと自覚をするかもしれません。