ウナギに梅干しってよく相性が悪いので、一緒に食べるなと言われていますが、どうなんでしょうか。
こうした食べ物の食べ合わせについては、昔からいろいろ言われていますが、気になる相性をみていきましょう。
豆腐とワカメ
味噌汁に豆腐とワカメといったら、味噌汁の定番ともいえますが、この組み合わせはベストです。
豆腐はまさに大豆製品ですので、植物性蛋白やビタミン・ミネラルが豊富です。
その他にも大豆レシチンや大豆イソフラボンなどといった栄養素が豊富に含まれています。
豆腐になることで、大豆のまま食べるよりも栄養の吸収率もあがります。
ただし、大豆に含まれているサポニンは、摂りすぎることによって体からヨウ素を排出してしまい、甲状腺異常を起こす可能性があります。
そこでヨウ素を豊富に含んでいるワカメを一緒に摂ることで、豆腐の欠点を補えるのです。
スイカと天ぷら
夏と言えばスイカ、そして天ぷらも食べたくなるものですが、スイカと天ぷらというのは食べ合わせが悪いと昔から言われてきました。
果たして本当なのでしょうか?
結論から言うと、本当です。食べ合わせが悪いというのは迷信などではありません。
もし、天ぷらをお腹いっぱい食べた後に、食後のデザートだなんていってギンギンに冷やしたスイカを食べたら、いったい何が起こるでしょうか。
油分が多い天ぷらは消化に時間がかかります。
そこに、体、特に胃腸を冷やす作用があるスイカが入ってきて、その水分で胃酸が薄められます。
その結果、消化不良を起こし、下痢などを起こす可能性があります。
天ぷらを食べた後のスイカは控えるべきでしょう。
うなぎと梅干し
土用の丑の日ともなると、スタミナたっぷりのウナギを食べてといきたいところですが、気になるのが食べ合わせ。
特に、うなぎと梅干しは食べ合わせが悪い代表例として言われてきましたが、どうなのでしょうか。
実は、うなぎと梅干しの食べ合わせは、実はいい食べ合わせなのです。
うなぎは、良質な蛋白質に加え、ビタミンAやビタミンB1が豊富に含まれています。
さらにうなぎのヌメリ成分には、糖質と蛋白質が結合した水溶性食物繊維が含まれていて、それが胃腸の粘膜を保護し、消化吸収を高めたり、免疫力を高めたりする効果も期待できます。
だからこそ、うなぎは夏バテで体力が落ちているときの滋養強壮として人気がある食材になっています。
一方、梅干しにはクエン酸が多く含まれています。
このクエン酸は、食欲増進や疲労効果に有効で、夏に汗をかいて体外に出てしまった塩分も補給できます。
そして、梅干しに含まれているクエン酸は、ウナギの脂肪分の消化も助けてくれます。