ヒトとゴリラとチンパンジー | 薬剤師トピックス

人間は生物ですが、いったいこの生物という中ではどのような位置づけになっているのでしょうか。
生物分類上、ヒトとゴリラとチンパンジーの位置関係はどうなっているのでしょうか。

生物の分類

生物は基本的には細胞から成りたっていて、細胞を持つことで外部から隔離された空間をつくって、膜を通して物質の出入りをしています。

中にはクラミジアのように細胞はなく多くの代謝酵素も書いているウイルス的存在のものもいますが、クラミジアは実際は退化した細菌になります。

生物は、核を持った真核生物と、核を持たない原核生物に分けることができます。

細菌類(バクテリア)原核生物に該当し、この中には、遺伝子構造やその発現機構の観点で、原核生物と真核生物の中間に位置しているとされている古細菌や、葉緑素を持ち光合成によって酸素を放出するラン藻(シアのバクテリア)も、原核生物に該当します。

有核生物には、酵母カビ原虫から広く動植物にわたるものが含まれ、人間ももちろん真核生物になります。

生物は五界説というもので、モネラ界・原生生物界・菌界・植物界・動物界に分けられます。

ゾウリムシやトキソプラズマ、原虫などは単細胞の原生生物になります。

モネラ界には、真正細菌や古細菌が含まれます。

ヒトはどんな位置づけ

ヒトは、もちろん真核生物の動物で、哺乳類になり、サル目真猿類狭鼻猿類ヒト上科ヒト科ヒト属ヒトになります。

ヒトの祖先というと猿人になりあすが、猿人は直立歩行はしていてものの、まだサル的要素が強かったのです。

そこから火を使う原人になり、それお祖先として60~25万年前にホモ・サピエンスがアフリカで登場したと言われています。

細菌は生物、ウイルスは?

細菌は、原核生物でモネラ界の生物ということになりますが、ウイルスはどうなのでしょうか。

ウイルスは生物に感染してそこで増殖し、遺伝子を持って自身と同じウイルスを作っていくという意味では生物に似た特徴を追っていますが、増殖するためには生きた細胞が必要になってきますので、自己増殖能はなく、細胞自体を持っているわけでもないため、生物の断片的な性質は持っているものの、厳密においては生物とはいえません。

ちなみにサルの仲間をみてみると、キツネザル、ロリス、メガネザルなどは、ヒトが属する真猿類とは異なり原猿類になります。

ヒトが属する狭鼻猿類に対して、広鼻猿類に属するのが、オマキザルやクモザルになります。

ニホンザルやオナガザルは、ヒトと同じ狭鼻猿類になりますが、オナガザル上科で、ヒト上科のヒトとは異なります。

ヒト上科には、テナガザル科、オラウータン科があり、ヒト科の中に、ゴリラ属、ヒト属、チンパンジー属があります。

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