人間は、お互いに親しくなるにつれてお互いの内面的な情報を打ち明けていきます。
相手を知り、距離が近くなっていくことは、居心地の良さや安心感にもつながりますので、時分や相手の深い情報に関われば関わるほど、お互いに親近感が強くなっていきます。
人と人との距離を縮めるには自己開示が重要
他人と早く親しくなりたいという気持ちもわかりますが、段階をきちんとふんでいくことが大切です。
早く親しくなりたいのであれば、自己開示、つまり積極的に自分の情報を伝えていけば良いということになりますが、単に自分について語るだけでは単なる自分大好き人間になってしまいます。
自己開示の返報性
相手との距離を縮めるには、悩みや秘密といった弱い部分を見せるほうが効果的なのです。
普通の人であれば、悩みや秘密を打ち明けてもらったら、自分はそれだけ信頼されているんだなと思い、悪い気はしないでしょう。
弱い部分を見せられることにより、相手も心をゆるめて、同じような情報を伝えようとしてきて、これにより距離が縮まっていきます。
これを心理学の専門用語では、『自己開示の返報性』と言います。
人間は、自己開示されるとその相手に対して自己開示をお返ししようとする心理が働くというものです。
意中の恋人を手にするために、会話を積み重ねがら、少しずつ悩みや秘密を共有していくというのはまさに、この自己開示の返報性のテクニックを使っているのかもしれません。
初対面の距離
他人と親しくなりたいといっても、いきなり親密な仲になれるわけではありません。
いきなり見ず知らずの相手から悩みや秘密を打ち明けられても、警戒されてしまうだけです。
初対面の場合は、まずは第一印象をよくすることが大切でしょう。
最初は深い話をするよりも、とにかく物理的に近くにいることを意識することが良いでしょう。
何度も会うことで、お互いの親近感が上がっていきます。
知り合いとしての距離
何度か会っていると、お知り合いレベルになりますが、まだここでいきなりプライベートな話をするのはNGです。
相手に対してもあまり深く突っ込みすぎないことが大切で、比較的答えやすい質問などをさらりとするなどして、共通点や接点を見つけていくのが良いでしょう。
友達としての距離
共通点や接点を見つけ反していくうちに、お互いに気兼ねなく話せる友達のようになっていきます。
会話を重ねて、お互いの考えをどんどん共有していくと良いでしょう。
相手の考えを知るには、自分からも積極的に自己開示していくとともに、聞き上手になることも大切です。
特別な友人・恋人としての距離
ある程度打ち解けてきたら、特定の人にしか話せないような内容も打ち明けると仲が深まっていくでしょう。
「あなただから話せる」というようなことを言えば、より信頼関係は高まっていきます。