介護に使われているパワーアシストシーツ | 薬剤師トピックス

パワーアシストスーツとは、介護や農業などで、重いものを持ち上げる際に、力仕事を補助してくれるものです。

人間がパワーアイストスーツを装着することで、腰などの負担が少なく重いものなどを持ち上げられるようになります。

腰の負担軽減だけでなく、腰痛に対する心理的な負担軽減にも役立ちます。

また、動きをアシストすることから、歩行支援やリハビリの場面にも効果を発揮します。

ひと昔前だと、パワーアイスとスーツはSFの世界のものという印象をもっていた人もいるかと思いますが、もう使用している介護施設や工場現場、輸送現場などもあります。

どんどん伸びるパワーアシストスーツの市場

パワーアシストスーツの市場は、どんどん伸びています。

矢野経済研究所によると、2018年度の国内パワーアシストスーツ市場は14億3700万円ですが、2022年には、71億8000万円になる、つまり5倍になると予測されています。

パワーアシストスーツの市場は、歩行支援型作業支援型に大きく2つに分類することができます。

病人や障害者などを主対象とするリハビリや健常者の仕事作業を補完する歩行支援型のパワーアシストスーツは横ばいと予想されていますが、介護や農業などの十作業での動作や姿勢をアシストして、体の負担を軽減してくれる作業支援型のパワーアシストスーツの市場の伸びが期待されています。

特に看護や介護の現場では、患者や要介護者の体をかがんだ姿勢から、足や腰に力を入れて持ち上げなければならず、女性ならずとも大変な作用になります。

そのために、医療や介護の現場で使われる身体能力を補助するパワーアシストスーツが使われるようになってきています。

パワーアシストスーツの仕組み

どうして人間の力だけじゃ重くて持ち上がらないものが、パワーアシストスーツを使うことで簡単に持ち上げられるようになるのかは、例えば腰を曲げたり伸ばしたりする動きをモーターや人工筋肉などで補助しているからです。

アシストの動力には、モーターや空気圧などが使われています。

最近では、腰の部分を中心として上半身から太ももにかけて足腰の動きをサポートするものや、背中に装着して体から出る微弱な電気信号を読み取ることにり、腰の動きに合わせて状態を引き上げるもの、搭載した人工筋肉を圧縮空気によって縮めて、そのパワーを利用して装着車の上半身を持ち上げたりと、技術的にもいろいろなものが開発されてきています。

パワーアシストスーツの課題

高齢者でも、非力な女性でも、重い荷物と楽々と持ち上げられたりして、高齢化社会で人手不足が心配されている介護の現場での救世主となることが期待されているパワーアシストスーツですが、いろいろと課題もあります。

補助してくれる作業は仕事のほんの一部で、全ての作業をアシストしてくれるわけでないうえ、装着が若干面倒だったり、作業中にパワーアシストスーツをぶつけてしまうということもあります。

また、パワーアシストスーツ自体が重くて負担に感じるという場合もあります。

それよりも何よりも、まだまだ価格が高いという点が、普及のネックになっているようです。

今後、需要も増え、開発も進み、これらの課題が解決され、もっと低価格になり普及が広まっていくといいですね。

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