物理関連の最低限おさえておきたい基本知識 | 薬剤師トピックス

物理において、最低限覚えておきたいものを整理してみました。

覚えておきたい原子量

原子量は、買う同位体の相対質量に、その天然存在比を乗じて、平均値を求めた数値になります。

例えば、炭素の場合、12のものの天然存在比は98.93%、13のものの天然存在比は1.07%になっていて、これを計算すると、炭素の原子量は12.01となります

それぞれの原子量は、モル計算などを行うときに必要になっていて、よく使われるようなものは、当然知っているという前提で問題が出題されたりします。

全ての原子についてその原子量を覚えておく必要はありませんが、覚えておくべきものがあります。

絶対にこれだけは覚えておかなくてはならないというもの
水素:1、炭素:12、窒素:14、酸素:16、ナトリウム:23、塩素:35.5、カリウム:39、カルシウム:40

覚えておいたほうが良いもの
フッ素:19、アルミニウム:27、臭素:80、ヨウ素:127

分子量は、分子の相対質量で、分子式に含まれる元素の原子量の総和になります。

例えば、水素が2つ、酸素が1つの水の分子量は18ということになります。

モルの話

『mol(モル)』は、物質量の単位で、6.02×10の23乗(アボガドロ定数)個の物質を構成する原子・分子・イオンの粒子の集合が1mol(モル)になります。

逆にいうと、1molあたりの粒子数が『アボガドロ定数』になります。

例えば、質量数12の炭素原子12g中に含まれている炭素原子の数は、6.02×10の23乗個になります。

そして質量数12の炭素原子1mol中に含まれている炭素原子の数も、6.02×10の23乗個になります。

『モル質量』とは、物質1molあたりの質量で、原子量、分子量などの数値に単位 g/molをつけて表します。

濃度の話

濃度を表す表示法もいくつかあるのでご紹介します。

『モル濃度』は、mol/Lの単位で表され、溶液1L中に含まれる溶質のmol数になります。

『質量モル濃度』は、mol/kgの単位で表され、溶媒1kg中に含まれる溶質のmol数になります。

『質量百分率』は、%の単位で表され、溶液100g中に溶けている溶質のg数になります。

『質量対容積約分率』は、w/v%で表され、溶液100mL中に溶けている溶質のg数になります。

『体積百分率』は、vol%で表され、100mL中に溶けている液状物質のmL数になります。

覚えておきたいSI(国際単位系)

覚えておきたいSI(国際単位系)としては、長さm(メートル)、質量kg(キログラム)、時間(秒)、電流A(アンペア)、光度cd(カンデラ)、物質量mol(モル)、絶対温度K(ケルビン)があります。

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