男性の薬として有名なバイアグラ・プロペシアなど | 薬剤師トピックス

薬にはいろいろありますが、男性用の薬として有名な薬を3つほどご紹介します。

バイアグラ

バイアグラは有効成分がシルデナフィルという成分のファイザー製薬の薬で、保険適用外です。
陰茎の血流量を増加させて勃起不全(ED)を改善していきます。

勃起不全は性行為の時に勃起が不十分だったり、勃起してもその状態を長く保てない状態のことですが、その勃起不全の治療薬の代名詞的存在になっているのがバイアグラです。

バイアグラがどうして勃起不全に効くのかというと、陰茎の勃起を止める酵素であるPED5の働きを阻害するからです。そのためバイアグラはPDE5阻害薬と呼ばれていて、陰茎の海綿体平滑筋の緊張をゆるめて血流をよくすることで、十分な勃起に導いていきます。

勃起不全が神経や血管など体に問題のある場合や心理的要因による場合、またはその両方に原因がある場合いずれにもバイアグラは有効な薬になっています。

プロペシア

プロペシアは脱毛症に効果がある初めての飲み薬で、保険適用外です。
有効成分はフィナステリドという成分です。

男性型脱毛症は、歳をとるとともに額の生え際や頭頂部が薄くなていく男性に特有の脱毛症状で、その主な原因は男性ホルモンの1つであるジヒドロテストステロンが毛髪の成長を妨げるためと考えられています。

ジヒドロテストステロンの影響を受けて、毛髪が太く長く成長する前に抜け落ちてしまうために脱毛してしまいます。
プロペシアは脱毛の原因物質であるジヒドロテストステロンの産生を抑えることで、脱毛を防ぎます。

軽度~中等度の薄毛の人を対象とした1年間の試験で半数以上の人に改善効果が見られています。

チャンピックス

男性用の薬というわけではありませんが、チャンピックスは国内初の飲んで治療する禁煙補助薬です。
有効成分は、バレニクリンです。
禁煙補助薬というと、ニコチンガムやニコチンパッチといったニコチンを含んでいるものというイメージがありますが、チャンピックスはニコチンを含むものではありません。

飲みはじめの1週間に服用量を徐々に増やしながら、その間に喫煙する煙草の本数を減らしていくといった形で服用していきます。
医師や薬剤師の指導の下、禁煙治療プログラムに基づいて適切に服用して禁煙をしていきます。

チャンピックスは禁煙に伴うイライラや気分の落ち込み、集中できないといった症状をおさえ、タバコに対する欲求を軽減していきます。
タバコを吸うことによる満足感を抑えていくことで、喫煙したいという願望そのものを弱めていく効果があります。
そのため、禁煙の成功率があがります。

チャンピックスの服用治療中は、抑うつ気分や不安感、衝動的な行動、敵意、行動又は思考の変化、精神障害といった変調が報告されています。
気になる症状が出た場合は、医師や薬剤師に連絡することも大切です。

 

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