雑学として、知っていそうで知らない動物の習性についてご紹介していきたいと思います。
狩りが上手そうで下手なチーター
チーターと言えば超スピードランナー、陸上生物の中で最も速く走ることができ、その速さは100mをわずか3秒で走り抜けることができるほどで、時速にすると120km/時になります。
チーターはライオンやトラ、ヒョウなどと同じネコ科の肉食動物で、そのスピードからしても狩りが上手いというイメージがあります。
ところがチーターは狩りが上手いとはいえません。
時速120km/時というスプリンターではあるものの、わずか500m疾走するだけでそのスピードはみるみる落ちていき、驚くほど持久力がありません。
さらにチーターは狙った獲物は絶対に変えないという頑固者で、草陰からこっそりと忍び寄り、走り出すところまでは狩りのプロといった感じですが、残念なことに絶対に最初に狙った獲物を変えることがないそうです。
たとえ逃げ遅れた動物がいても、足が遅いものがいても、自分の目の前を獲物が横切ったとしても、標的を変えないそうです。
ゴリラはメンタルが弱かった?
ゴリラと言えば、霊長類の中では最も大きく、パワフルで力強いイメージがあり、怪力自慢で屈強という感じがします。
実際におすにもなると隊長は170~180cm、体重は150~180kg、握力も500kgと言われています。
ゴリラは群れ同士での縄張り意識も強く、常に外的をケイかいして行動していて、哺乳類の中でも知能が高いことで知られています。
しかしその知能の高さが災いしてなのか、他の動物と比べて警戒心が強く、いろいろなことでストレスを感じてしまい、そのストレスから下痢になったり、心臓の負担から死亡したりするケースもあるようで、ストレスいめっぽう弱い動物なのです。
動物園の檻の中にいるゴリラでも、見られているだけで相当なストレスを感じたりするようで、そのためストレス解消となる様々な道具や食べ物が置かれていたりするようです。
シロアリはアリじゃなかった
シロアリというと、建物の木造部分をエサとして食い散らかし、家をボロボロにする害虫で、その外見もクロアリを白くしただけのような感じです。
ところが、このシロアリはクロアリの仲間ではありません。
クロアリは、ハチ目スズメバチ上科アリ科に分類され、いわゆるハチの仲間になります。
一方シロアリは、昆虫網ゴキブリ目シロアリ科に分類され、なんとゴキブリの仲間ということになります。
シロアリは雑食性で、プラスチックからコンクリート、金属までも食べることがあり、ゴキブリと同湯に3億年も前から存在し、生き残ってきたと言われているので、その生命力は素晴らしいものなのかもしれません。