私、失敗しないのでということはない | 薬剤師トピックス

米倉涼子さん演じる Doctor X の大門未知子のように、全てを完璧にこなす人がいるとするなら、それはすごくカッコいいことですが、現実には人間であればそんな全てを完璧にこなす人などありえません。

大きなミス、してはいけないミスはいけませんが、ちょっとしたミス、すぐに挽回可能な小さなミスも全くしないで、全てを完璧にこなす人は到底無理な話で、人間であれば失敗もします。

考えてみれば、打率が3割もあれば一流打者の扱いになりますが、裏を返せば10回に7回も失敗していることになります。

90%の確率で成功する人の検証

ここに90%の確率で仕事を成功させる人がいるとします。

90%といえば、かなりの成功率といったイメージになりますが、この人に10の仕事をこなしてもらい、1つも失敗することなく連続で成功させる可能性はどのくらいになるのでしょうか。

成功確率が90%なので、10回連続で仕事を成功させる確率は、0.9を10回かけたものになり、約0.35となります。

つまり、成功率90%の人でも、連続して10回仕事を成功させる確率は約35%であり、1回以上失敗する確率が65%、つまり2/3もあることになります。

さらに計算を続け、この成功率90%の人が、40回連続して成功させる確率となると、1%になってしまうのです。

言い方を変えれば、90%の成功率がある人がいたとしても、40回も仕事をすれば、99%の確率で少なくとも1回は失敗するという計算になります。

99%の確率ならどうなるのか

いやいやいや、それは90%の成功率で計算した理論上のもので、もっと優秀な人だったら99%の確率で成功するんじゃないのと思う人もいると思います。

それでは99%の成功率として計算してみると、10回連続して仕事をした場合、0.99を10回かけるわけですので、約0.9となり、90%はせいこうということになりますが、裏を返せば、1回は失敗する確率が10%はあるということになります。

さらに100回連続して仕事をした場合の成功率を計算すると、1度も失敗しないで成功する確率は、99%の成功率を誇る人であっても、37%まで低下してしまいます。

まさにその道の達人でも、何回もやっているうちに失敗することもあるということで、猿も木から落ちるとか、弘法も筆の誤りといった言葉もあるのです。

1%の成功確率でも成功

逆に言えば、成功する確率が1%の人に仕事を頼むと、まあ普通は失敗しますが、400回も仕事を繰り返して与え続けると、1回は成功する確率が98%にもなるのです。

1%は極端な例かもしれませんが、これは、2~3回失敗したからといってあきらめるのではなく、粘り強く続けていると、成功する確率は上がっていくということになります。

愚直に繰り返し挑戦しつづけるということは、成功への近道なのかもしれません。

まさに、ドリカムの「何度でも」の歌詞を連想してしまいます。

10000回ダメで、へとへとになっても、10001回目は、何か変わるかもしれない。

そして明日がその10001回目かもしれない。

くじけそうな時に勇気をもらえる歌詞です。

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