箇条書きの文書は、マジカルナンバー7を意識する | 薬剤師トピックス

箇条書きは、いくつかの項目を読みやすくして、ポイントをわかりやすくするために用いられます。

だらだらと書かれた文書では、それだけで読む気がなくなってしまったり、どこがポイントかわかりづらくなってしまうので、文書にメリハリをつけ、ポイントをつかみやすくするという点で、好んで使われます。

箇条書きの歴史

箇条書きを最初に使用したのは、「ガリア戦記」で有名なガイウス・ユリウス・カエサルが、歴史に残る限りでは一番最初といわれています。

「ガリア戦記」の中では、「この城を攻める目的は3つあり、1つは・・・」というような表現が用いられています。

イギリスのチャーチルも箇条書きを好んで使ったとされていて、報告書の長さと多さに辟易とし、各部局に箇条書きを使用するよう指示したメモを、五か条の箇条書きにして送ったとされています。

マジカルナンバー7とは

マジカルナンバー7は、人間の記憶に関する言葉です。

私達はちょっとしたメモを覚えるとき、短期記憶を使っています。

つまり見たり、聴いたりして認知した情報を、一時的に保管しておくのです。

例えば、見聞きしたものを覚えて、すぐに書き留めるまでの間、頭の中にとどめておくのが短期記憶になります。

この短期記憶は、時間にして20秒ぐらい、容量としては7±2程度のことしか記憶できないといわれています。

人間が瞬時に記憶できるのは、それぐらいの量ということになります。

よくハサミを取りに行こうとして、移動している間に、「あれ? 何を取りにきたんだっけ?」というようなことがあると思いますが、短期記憶はそのぐらいの間のものなのです。

「あれ? でも電話番号ぐらいなら1回聞いただけで覚えられるけど、あれって10桁あるよね。7桁じゃないよね」と思う人がいるかもしれませんが、電話番号の場合は、03-1234-5678と確かに数字が10個でてきますが、「03」「1234」「5678」の3つのかたまりとして覚えるので覚えられるのです。

その証拠に、電話番号を覚えるとき、ほとんどの人が、一気に「0312345678」と覚えるのではなく、無意識のうちに「03」「1234」「5678」と区切って覚えているかと思います。

せっかくの箇条書きでも数が多いと覚えられない

まとめるための箇条書きなら項目が多くあってもいいかもしれませんが、相手にここぞというポイントを覚えてもらうという場合は、項目が多いっとなかなか頭に入りません。

ましてやWebサイトの文書ともなると、後で紙を片手にじっくりと読み返すというよりも、画面を見てその場で頭に入れるので、なおさらです。

そこで意識するのが、マジカルナンバー7です、

たとえば、次のような箇条書きがあったとします。
*ボールペン
*蛍光ペン
*A4用紙
*付箋
*ファイル
*修正テープ
*マウス
*キーボード
*インクカートリッジ
*USBメモリ

パっと見て10項目なのでなかなか頭に入りませんが、マジカルナンバー7を意識して工夫すると、すんなり頭に入りやすくなります。

◆文具
 *ボールペン
 *蛍光ペン
 *A4用紙
 *付箋
 *ファイル
 *修正テープ
◆PC用品
 *マウス
 *キーボード
 *インクカートリッジ
 *USBメモリ

◆文具、◆PC用品 という言葉を入れただけですが、断然頭に入りやすくなったと思います。

まさにマジカルですが、ちょっとした工夫で相手にしっかりと覚えてもらいやすくなるのです。

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