言い方を工夫したいお詫びの言葉 | 薬剤師トピックス

謝ることは非常に難しいことで、感情的には謝りたくないと思っていたとしても、謝らなければいけないこともありますし、思っていることをストレートに言ってしまうとそれでカドが立ってしまったりすることもあります。

よく政治家が使う「遺憾」は心がこもっていない可能性も

よく馬鹿で無能な政治家が、馬鹿の一つ覚えのように「遺憾でございます」なんていっていたりします。

まあ、表面上の意味からすれば、「非常に残念でしかたありません」といったニュアンスになるのでしょう。

遺憾という言葉はいろいろなシチュエーションで使われますが、非常に便利な言葉、ある意味突き放したようなニュアンスがあるのです。

例えば、こちら側が奨めた商品を購入したお客様から、「イメージと違った」といったようなクレーム・文句がきた場合、「それは、まことに遺憾でござます。」などと言ったりします。

言葉の意味からすれば、「それは残念です」と謝っているような感じもしますが、この「遺憾」という言葉、私ならこの言葉聞いただけで、コイツ謝ってないな、形の上だけ遺憾なんて言葉つかって謝ってるけど、全然誠意ないなと思ってしまいます。

実は、「遺憾」と言う言葉は、形の上では謝罪しているような雰囲気を醸し出しつつも、突き放した言い方なのです。

「まことに遺憾に存じます」みたいな謝り方をしてきているのならば、本音は「そりゃ気の毒だけどさ、選んだのあんただし、こっちが悪いわけじゃないよね」と言ってるようにも聞こえてしまうため、遺憾と言う言葉は、誠意をもって謝るのであれば、避けた方がいい言葉だと思います。

きちんと謝るならば、誠意をもった大人であればちゃんと「ごめんなさい」と謝るべきです。

少なくとも「申し訳ございませんでした」ぐらいの言い方はすべきと思ってしまいます。

「遺憾」という言葉は、政治家が好んで使うことからかもしれませんが、言葉にあまり誠意を感じられないと認識する人もいると思います。

よくビジネスの本などでは、ストレートにこのような言い方をすると喧嘩になるから、「まことに遺憾に存じます」と言った方がいいという人もいますが、「遺憾」という言葉だけで、誠意を感じない、逆に不誠実さを感じてしまう人も結構いるのではないかと思います。

遺憾は、いいかげんにしろよという意味もある

取引先で不手際が重なった場合も、「たいへん遺憾です」というような言い方をする場合があります。

この場合は、本当は怒りたいんだけど、怒ってもカドが立つし、本当は「いいかげんにしろよ!」と怒鳴りたいところなんだけど、まあ、おたくとは付き合いもあるし、「たいへん遺憾です。」ぐらいにマイルドに言ってるんだというニュアンスになります。

聞こえ方はマイルドですが、相手を非難しているような感じです。

お詫びの言葉もございません

「お詫びの言葉もございません」って、あんたお詫びの言葉もないんかーい! 全然悪いって思ってないやんか!
とお笑い芸人のコントのネタになりそうな言葉です。

この言葉単独で使うのはNGかもしれません。

本当に申し訳ありません。お詫びの言葉もございません。」と、せめてセットで使いたいところです。

手紙やメールの書き言葉となれば、「深謝いたします」とか「幾重にもお詫び申し上げます」とか「衷心よりお詫び申し上げます」といったようになりますが、確かに「お詫びの言葉もございません」とは、「本当に申し訳ありません」と謝っておきながら、お詫びの言葉もないなんて矛盾しとるやんけ!という感じで気にする必要はないのです。
日本語って難しいものですね。

最新情報をチェックしよう!