魔法の言葉、絶対大丈夫 | 薬剤師トピックス

東京ヤクルトスワローズは、2020年に高津臣吾監督を監督に迎えました。

そして就任1年目のヤクルトは、最下位に終わりました。

それから1年、ヤクルトは高津監督のもとに生まれ変わり、翌年の2021年シーズンではみごとに日本一になりました。

最下位からの日本一、何が変わったのか

最下位から日本一になったその変化、何が変わったのでしょうか。

高津監督の話しによると、それまで自分自身でいろいろと物事を考え、答えを出して、どんどんそれをコーチに伝えていくという形をとっていたそうです。

そこをいろいろな人の意見を取り入れるようにという考え方に代わったそうです。

物事を決定するまでにコーチの話しをミーティングで聞いて、積極的に話を振って、意見を集めたそうです。

もちろん最後に答えを出すのは高津監督自身でしたが、そこにいたるまでのプロセスにおいて、他の人の意見も参考にするという部分が大きく変わった点だと述べています。

高津監督のリーダー論、一番大切にしているものとは

日本一になった高津監督ですが、チーム全体をまとめていくリーダーとして一番心がけていることは、『ブレないこと』だそうです。

指揮官の後ろには、コーチがいて、その後ろには選手たちがいます。

監督の考えや意見がブレたら、それがコーチを通して選手に届くときには、 本質とは大きくブレた形のものとして伝わってしまい、それではチームはまとまりません。

会社でも、「昨日の会議ではこう言ったけど、今朝起きて考えたらやっぱり違うと思うので、やめます」みたいなコロコロと意見や方針が変わる上司では、部下は大変だし、ついていく気にもなりません。

高津監督は、実際にプレーするのは選手、技術指導するのはコーチなので、チームの中心は監督ではなく彼らとし、指導者として、「選手の手は引っ張るが、足は引っ張らない。背中は押すが、頭は抑え込まない。」ことだそうです。

高津監督は野村監督の教え子ですが、野村監督について、『成功へ導いてくれた人、手を引っ張ってくれた人、背中を押してくれた人です。』と述べています。

野村監督の教えが、監督になっても生きているんですね。

愚痴は聞かせず、ポジティブに

監督として、ベンチにいるとついつい愚痴ってしまうことがあるようですが、選手も近くに座っていますし、なるべく愚痴はあまり聞かせないように気をつけているそうです。

超ポジティブな魔法の言葉、『絶対大丈夫』は、そんな高津監督の考えから自然に出た言葉なのでしょう。

2021年9月7日、阪神タイガースと優勝争うを直接対決の天王山の日、高津監督は、試合前のミーティングで選手たちを前に『絶対大丈夫』という言葉を投げかけました。

今まで通りやっていれば、絶対大丈夫。
気を抜かなければ、絶対大丈夫。
皆を信じてれば、絶対大丈夫。

高津監督が『絶対大丈夫』という言葉を使ったのは、この時が初めてだったそうです。

まさに、選手たちにとっては、手を引っ張ってくれる、背中を押してくれる魔法の言葉になったのです。

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