人はなぜ他人と自分のことを比べて落ち込むのか | 薬剤師トピックス

人はついつい、自分と他人とを比較してしまいがちです。

そして、比較しては自分のほうが劣っている、あるいは他人のほうがいい境遇であるというようなことで落ち込んでしまったりします。

あまり他人と自分を比較して落ち込みたくないけど、どうしたらよいのでしょうか。

他人のことをどれだけ知っているのか

他人と比較するから落ち込むのであって、比較しなければいいんだと言われても、それが人間の性ということであれば、それを止めることは難しそうです。

その時は、考え方を変えてみることが大切です。

よく、自分自身のことすら、どれだけのことを知っているんだろうというようなことが言われますが、ましてや他人であれば、自分のことすら完璧にわかっていないのに、他人のことなんてわかるわけもありません。

少なくとも、自分のことについては、これまでどれだけ頑張ってきたのか、苦しかったときそれをどう乗り越えてきたのか、よく知っていると思いますが、自分がその他人の誰かについて知っていることはどれほどのことを知っているのでしょうか

同様に、その他人が自分自身について知っていることと、あなたがその他人について知っていることの情報量には、かなりの差があります。

自分自身の過去の頑張りや経験をベースに、その主観で自分と他人を比べてしまうから、いろいろと落ち込んだりしてしまうのです。

自分はこんなに努力しているのにダメだけど、あいつはへらへらといつも遊んでいるのに、なんで何でもできるんだろうと思っていても、その隊は、あなたが見えない努力や苦労をどこかでしているものです。

あなたは、その相手のことを24時間ずっと見ているわけではなく、たまたま一緒にいる時間だけをみて、比較してしまっているのです。

それで、「あいつは何もしていないのに、うまくいっている」と思い、落ち込んでしまうのは、相手についての情報量が決定的に不足している可能性があります。

人間は他人と比較したがる動物

人間は、上手に自分の価値を測ることができないために、周りにいる他人や、有名人などと自分を比較してしまうのです。

自分自身のことすら、すべてわかっていないのに、ましてや自分異常にわかっていない、知ることができない他人と比べて落ち込んでもしかたないのです。

他人と比較して落ち込まないために

他人のことがわからないのも仕方ない、でもつい他人と比較してしまうし、それで落ち込んでしまうという場合は、どうすればよいのでしょうか。

そうした場合は、自分の長所を見つけることです。

自分と他人は違うということをはっきりと意識する上でも有効です。

自分の長所、得意なことをはっきり認識していれば、そうそう自信を失うことはないのです。

例えば、周りの友達と比べて、いっしょうけんめい数学を勉強しているのに、数学の成績が上がってこないため、自分は数学はできないんだと落ち込んでしまうような時、1つは、友達は影で自分以上に勉強し、努力しているんだと考えることが、自信を失わないために大切です。

そして、たとえばあなたが将棋が得意であったならば、今回は数学で負けてしまったかもしれないけれど、将棋をやったら、あいつにも、あいつにも勝つんだから、自分だって思考力があって、頭が悪いわけじゃないと考えるのです。

すると、自信を失わず、前向き進んでいけるし、頑張ろうという活力にもつながっていきます。

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