マイカーを持とうとも思わない若者 | 薬剤師トピックス

昔は、と言えば、モテるための条件とか、男のステイタスといった面がありました。

カッコいい車を持っていれば、それだけで女の子が集まってくるというような妄想をもち、マイカーを持つことに憧れた世代、それが昭和生まれの人と言えるのかもしれません。

都会ではマイカーは不要?

マイカーをもつことがステイタスともいわれた昭和の時代、多くの人がマイカーを買いたいという時代もありました。

特に自動車に乗る用事というのもないが、彼女とのデートにはマイカーという人も多かったのです。

こうしてマイカーを手に入れた、週末は毎週のようにドライブにでかけていたマイカー好きの世代が多い昭和生まれの世代が、高齢化してきて、今の高齢者の運転免許問題にもつながっているのかもしれません。

地方では交通が不便ですから、マイカーは家族の生活を支えるという意味でも必需品といっていいでしょう。
しかし、大都市圏に住んでいる人は、公共交通機関が充実していて、別にマイカーがなくても生活できてしまいます。

東京23区などでは、1kmもあるけば何かしらJRか地下鉄か私鉄の駅にいくことができます。都心部の地下鉄などは1kmも歩かないうちに次の駅に到着しますし、バスも1時間に何本も走っています。

どうしても必要なときはタクシーを使えばいいのです。

進むカーシェアリング

最近の若者は、もちろん経済的事情もあるのでしょうが、マイカーを持つ人が非常に少なくなってきています。
必要なときには、レンタカーを借りたりカーシェアリングしたり、タクシーを利用すれば良いという合理的な考え方になってきているのです。

車で女の子を惹きつけようなんていうような、昔の人みたいな稚拙な考えもないのかもしれません。
まあ、マイカーはあればあったで便利だけど、別に経済的に無理してまで持つ必要もないだろうというのが、今の若い人の考えなのでしょう。

国際的でも突出して高い日本の自動車税

マイカーを持つと、もちろんマイカーの購入代や保険料といったお金がかかりますが、その他にもいろいろとお金がかかってきます。
ガソリン代、駐車場代、車検代といろいろとお金がかかってきます。そしてそれに加えて税金がかかってくるのです。

1800ccの自動車を180万円で購入し、13年間保有すると、新車購入費を上回る230万円以上の税負担となります。

これは日本が非常に異常なのです。
べらぼうに異常、信じられなくくらいに異常なのです。

マイカーを保有する段階でも、自動車税とそれにか準ずるコストの合計を比べると、イギリスの2.4倍、ドイツの2.8倍、アメリカと比べるとなんと31倍です。

ガソリン代、駐車場料金、自賠責保険料、高速道路代などを考えたら、若者がマイカーを持たなくなってきているというのもわかる気がします。

問題となっている若者の車への関心のなさ

こんなこともあってか、2017年、日本自動車工業会が行った「乗用車市場動向調査」によると、車を保有していない10代・20代の社会人では、車に関心がないと回答した人が57%にも及んでいます。そして54%が車を買いたくないと言い切っています。

生活様式が変わってきているというのもあるでしょうし、買い物で買い出しをするとかいうこともしなくなってきているのかもしれません。

最新情報をチェックしよう!