回復問題と向上問題 | 薬剤師トピックス

問題解決にはいろいろな方法があるが、実際の社会活動の中では、神風が吹くこともあります。
製品が売れずに悩んでいたけど、それがどういうわけか、なぜだかわからないんだけど売れ始めた。

ラッキーはラッキーだけで終わらせない

神風が吹いて、製品が売れるようになれば、ラッキー!となる人が多いと思います。
理由? そんなものよくわからないけど、売れるようになってきたんだからいいじゃないか。

こんな思考をしていると、目の前の大チャンスをみすみす逃してしまうなんていうことになりかねません。

もちろん、気持ちとしては、「売れたよかった。ラッキー! 運が良かった」と思うのも無理はないかもしれませんが、喜んでいるだけでなく、その原因をもっと知りたい、解明したいと思うかどうかが大切なのです。

売れ出した理由を解明して、それを共有し、よりよい改善策を見つけ、さらに向上させることにより、もっともっと売れるようにしたいと思うこと、それが、問題解決をする人の第一歩になります。

つまり、問題を探しだそうとする力、問題に気づく力が大切なのです。

売れるようになったのは、求められている状態との差

製品に対して、現状のレベルが求められている状態のレベルよりも上であれば、製品は売れるようになります。
求められている状態のレベルというのが、金額なのか、性能なのか、付加価値なのか、場合や人によっても違ってくるでしょう。
でも、どうして製品が売れるようになったのか。
それには、求められている状態レベルよりも現状のレベルのほうが高いということである。

そうであるならば、何が求められている状態よりも高いレベルになっているのだろうか。
それは、価格なのか、製品の技術力なのか、製品の着眼点なのか。

製品を考えるとき、求められているレベルよりも製品のレベルが下回っていれば、もちろん製品は売れません。
この求められているレベルと、実際の製品との差は、回復問題、つまり現状を回復しなければいけない差になります。

一方、求められているレベルよりも製品のレベルが高くなっていれば、製品は売れ出すようになり、この求められているレベルと、実際の製品との差は、向上問題、、つまり現状をもっと向上すればいい部分になります。

順調にいかないときだけでなく、順調にいっている時にも考えるべき問題解決

もちろん、現時点で問題があるのは、求められているレベルより劣っている、つまり回復問題を重点的にケアしなければいけませんが、手があいたならば、目の前のチャンスを逃さないという意味でも、積極的に向上問題をみつけだして取り組む姿勢というのが望ましいといえます。

うまくいかない事象を悩み、解決策を考えるというのも、問題解決ですが、うまくいっている事業について、なぜうまくいっているのか原因を追求し長所を伸ばして発展させていくというのも、問題解決の1つです。

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