Geminiでの健康情報のハルシネーションを激減させる魔法のプロンプト

Geminiでの健康情報のハルシネーションを激減させる魔法のプロンプト

Gemini や Chat-GPT は使いなれているけど、別に研究者でもないので日本語で使いたいし、 Consensus、Elicit、SciSpace を使うまでもなく、Gemini や Chat-GPT で調べたいという人は、プロンプトの工夫次第で、ぐっとハルシネーションを激減させることができます。

Geminiを健康情報の非常に強力なアシスタントに変える魔法のプロンプト

Geminiの特徴として、最新のGoogle検索と統合されているという点があります。
Geminiなどの汎用AIは、Consensusのように「論文データベースそのもの」ではありませんが、「膨大なWeb情報から信頼性の高いフィルターを通す」という指示を与えることで、非常に強力なリサーチアシスタントになってくれるので、それを利用しない手はありません。

『魔法の呪文』(ハルシネーション抑制プロンプトの決定版)

Gemini は「何かを答えなければならない」というプレッシャーを受けるために、とにかく何か情報を無理やりにでも引っ張ってきてそれをつなげてしまい、それがハルシネーションを引き起こす大きな原因になります。
実は、ハルシネーションを防ぐための『魔法の呪文』をプロンプトに書き込むだけで、ハルシネーションが激減してくるのです。


『魔法の呪文』(ハルシネーション抑制プロンプトの決定版)
「専門ツールは敷居が高いけれど、GeminiやChatGPTで正確な情報が欲しい」という方は、以下のプロンプトをコピペして使ってみてください。

#依頼
ウォーキングの適切な歩数と時間について、最新の査読済み論文に基づいて教えてください。


#制約事項
・Google検索を実行し、PubMedや主要な医学誌の情報を優先すること。
・個別の研究ではなく、信頼性の高い「メタ分析」の結果を中心に要約すること。
・各主張には必ず根拠となる論文名やURLを併記すること。
・エビデンスが不十分な点は、曖昧なまま断定せず「不明」と回答すること。


<魔法の呪文解説>

「Google検索を使用しPubMedや主要な医学誌の情報を優先すること。」
この一文により、Geminiが、「自分の記憶(学習データ)」ではなく「今現在のWeb上の公式データ」を読みに行かせるスイッチになります。


「個別の研究ではなく、信頼性の高い「メタ分析」の結果を中心に要約すること。」
この一文により、個別の極端な結果(外れ値)に惑わされず、科学界のコンセンサスに近い回答を得るためのフィルターになってくれます。
ここの部分は、目的や度合によって
「「査読論文」、「.gov(政府機関)」や「.edu(教育機関)」、「PubMed」や「Google Scholar」でヒットする情報を優先してください。」
「可能であれば、個別の研究よりもメタ分析(Meta-Analysis)やシステマティック・レビューの結果を優先してください。」
といったような内容に変更してもよいかと思います。


「各主張には必ず根拠となる論文名やURLを併記すること。」
この一文により、一次情報の確認がぐっと楽になります。
「回答の各パラグラフの末尾に、参照した論文のタイトルまたはURLを付記してください」というような書き方でも良いでしょう。


「エビデンスが不十分な点は、曖昧なまま断定せず「不明」と回答すること。」
この一文が非常に大切で、これを入れることで、AI特有の「自信満々な嘘」を抑制し、「現在の研究ではここまで分かっている」という誠実な回答を引き出せます。
書き方は、「もし明確なエビデンスが見つからない場合は、推測で答えず『情報は確認できませんでした』と明記してください」というようにアレンジしても問題ありません。

ちょい足しのテクニック

健康情報を調べるとき、精度を上げるために次のようなプロンプトを一文最後に加えることも非常に有用です。


ちょい足しプロンプト-1
「回答を作成する前に、まずどの論文を参照するかリストアップし、その内容が私の質問に合致しているか自己評価してください。」


すると、Geminiは、次のように解答します。

1.参照論文のリストが表示される。
2.「これらの論文は〇〇の観点で質問に合致しています」という自己評価が書かれる。
3.(そのまま続けて) 「以上の情報を踏まえた回答は以下の通りです…」と本題に対する回答が表示される。


もし、とりあえずリストアップと自己評価で一旦止めたい場合は、
ちょい足しプロンプト-2
「回答を作成する前に、まずどの論文を参照するかリストアップし、その内容が私の質問に合致しているか自己評価してください。そこで一度止まって、私の指示を待ってください。」
とすれば、OKです。


さらに、深堀したい人のプロンプト
念のため、反論や異なる見解が欲しい場合は、そのの提示を求めると良いでしょう。


「特定の研究結果だけでなく、それに対する反論や限界点(例:サンプル数が少ない、特定の年齢層に限定される等)も併記してください」
とすれば、より情報の幅が広がり、深堀りもできます。


ちなみに、何かのルールを調べたい場合は、健康情報ではなく、法律関連になったりするので、あくまでも「参考」として、法律版だとこんな感じになるというプロンプトのサンプルもあげておきました。


法律版:ハルシネーション抑制プロンプトの構成案

#依頼
〇〇(例:副業禁止規定の有効性)について、日本の法律に基づき解説してください。
#制約事項
日本法のみを対象とし、他国の法体系と混同しないこと。
条文上の規定だけでなく、過去の重要な判例(裁判例)を優先して参照すること。
実務上、判断が分かれるポイントや「解釈の余地」がある部分については、断定せず両論を併記すること。
根拠となる法律名と条文番号を必ず明記すること。