内 容

記憶の中心的役割を果たしている海馬

私たちが受験にしても、資格試験にしても、「物を覚える」、つまり『記憶』に関しては、ヒトの脳が大きく関わっていますが、中でも非常に大きく関わっているのが脳の側頭葉の奥にある海馬(かいば)という部分です。

 

ヒトは目で見たもの、耳で聞いたものなどした情報は、脳の中で視覚なら視覚、聴覚なら聴覚を担う部分で情報を受け取ります。これら受け取った情報を集めて整理する場所が海馬になります。

 

目から入ってきたもの、耳から入ってきたもの、そのひとつひとつの情報はバラバラですが、海馬が活発に働くことで、一つのエピソードとして脳に記憶されやすくなります。
そして、海馬ではその情報が重要な情報なのかどうかが判別され、必要に応じて取捨選択された情報が側頭葉に送られて、さらに安定した記憶になっていきます。

 

実際に認知症の人の脳をみてみると、海馬が委縮していたりします。
もちろん、いろいろな記憶は海馬だけで行われているのではなく、側頭葉を中心としたいろいろな部位が記憶に関与しています。

 

歳をとって物忘れが多くなるのも海馬が原因

このように、記憶と海馬は深い関係があるのですが、海馬はその形や大きさをみると人それぞれ個人差がありますが、成長して、やがて委縮していくというライフスパンをとるのは誰でも同じです。
歳をとると物忘れがはげしくなるというのは、海馬が委縮するというごく自然の生命現象として起こる問題です。

 

そして海馬の委縮がひどいと、認知症を引き起こすリスクが増していきます。
そこでそうならないために、海馬の委縮を抑えるどこでもできる簡単なトレーニングがあるのでご紹介します。

記憶に関する海馬の委縮を抑制せよ!

記憶と海馬が深い関係にあり、さらに海馬が歳とともに委縮していくとなると、海馬の委縮をなるべく抑えたいものです。

そこで、海馬の委縮の抑制ということを考えると、最近、東京都健康長寿医療センター研究所の研究で、大変興味深い研究結果が発表されました。

 

「絵本読み聞かせボランティア活動で加齢に伴う海馬の萎縮が抑制」

 

高齢者の幼児・児童に対する絵本の読み聞かせボランティア活動が、加齢による海馬の委縮抑制に役に立っているという内容の研究報告です。

 

幼児・児童に対する絵本の読み聞かせボランティア活動を行っている被験者と、行っていない被験者を追跡し、MRIを用いて海馬の委縮具合を調べたものです。

記憶に関する海馬の委縮を抑える左右バラバラ運動

よく手をよく使う人はボケにくいと言われたりしますが、適度に脳に刺激が加わる程度の負荷をかけて運動することは、脳を刺激することになり、海馬の委縮を抑制するのに役立ちます。

 

脳に少し負担をかけるということで、手と足を動かしながら、左右の手は違う動きをするということをトレーニングします。
人間は動くとき、左右同じリズムであれば、比較的動きやすいのですが、左右のリズムを変えると、結構、脳の刺激になります。

 

左右バラバラ運動(左右変則足踏み)のやり方

やり方は、足踏みをした状態で、右手は、上・下・上・下と動かしていきます。

それと同時に、左手は、上・横・下・横・上というように動かしていきます。
慣れてきたら、今度は、左右の手の動きを逆にしてみます。

 

つまり、右手は、上・横・下・横・上というように動かし、左手は、上・下・上・下と動かします。

 

これはあくまでも一例であり、足踏みもしながら、左右の手を違うリズムで動かしていけば良いので、工夫してやってみてください。

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