活性酸素のうち、肌老化に大きく関与しているだろうと言われているのが、一重項酸素ですが、カロチノイドの一種であるアスタキサンチンは、この一重項酸素の働きを抑える働きを持っています。
したがって、アスタキサンチンは、健康・美容のサプリだけでなく、肌のエイジングケアに用いられる化粧品の成分としても利用されるようになってきています。
アスタキサンチンは優れた抗酸化力を持つことで知られていますが、特に老化の原因となっている一重項酸素を消去する力が群を抜いています。
実際に、一重項酸素を消去する力は、ビタミンCの6000倍、コエンザイムQ10の800倍と言われています。
アスタキサンチンは、皮脂の分泌を抑え、肌の脂浮きを改善するとともに、キメが乱れていた肌を改善する効果も報告されています。
健常男性37名を対象にして、アスタキサンチンを摂取してさらに塗布するといったグループと、摂取も塗布もしないグループに分けて実験を行い、6週間経ったところで、小鼻周辺の皮脂量を測定した結果、皮脂量が、アスタキサンチンを摂取・塗布したグループでは、摂取も塗布もしなかったグループに比べ、65.9%に皮脂の量が減っていることが証明されています。
このとき、アンケート調査も行ったところ、75%の人が、脂浮きが気にならなくなったと回答しています。
さらに、健常女性30名にアスタキサンチンサプリメントとアスタキサンチン配合外用剤を4週間併用させたところ、キメの改善が見られています。
4週間で、キメの平均深さが58.2%から60.7%にアップしていました。
開始したときは、キメが乱れて、皮溝と皮丘の差がなかった肌も、4週間、アスタキサンチンのサプリメントと外用剤を併用することで、キメが整い、皮溝と皮丘の差が明確になり、キメが整ったという研究結果になっています。