角質層の働き

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内 容

角質層の2つの大きな働きとは

肌=角質、だから美容のために角質の理解は不可欠


美容を考えるとき、一番重要になるのが角質層です。
なぜならば、肌は角質を指す言葉であり、薬事的にも、化粧品が標榜できるのは角質に関する作用までとされています。
つまり、化粧品で、角質の奥の真皮や、角質の奥の表皮細胞に働きかけるような宣伝をしているとしたら、それは薬事的に問題があるということになります。
化粧品の宣伝広告では、角質の奥までという微妙な表現はあるにしろ、角質よりも奥に入っていってしまうようなことは認められていません。


角質層の保水作用


2つある角質層の大きな働きのうちの1つが、保水機能です。
角質層は、健康な状態だと、15~20%の水分を含んでいて、吸水性や保湿性に富んでいます。
これは、角質細胞の中に、アミノ酸や有機酸などからなる天然保湿因子(NMF)があるためで、このため角質層の内部は潤いが保たれています。
しかし、肌荒れ状態の場合は、アミノ酸量が1/3にまで減っているということがわかっています。
つまり、肌荒れでない健康な肌には、アミノ酸をはじめとした天然保湿成分(NMF)が欠かせません。

さらに、角質細胞と角質細胞の間には、角質細胞間脂質があり、これも保湿には欠かせません。この角質細胞間脂質は、角質細胞と角質細胞をつないでいるにわかのようなものですが、肌の表面に行けば行くほど、この角質細胞間脂質は減ってきて、結果、角質細胞と角質細胞がはがれやすくなり、垢となってはがれていきます。

角質層の保護作用

角質層には、水分を保つ働きがあるということはわかりましたが、もう1つ、角質層の重要な役割があります。
それが、保護作用です。
保護作用とひと言で言っても、いろいろなものがあります。

*機械的外力を受けた時に対応する抵抗


よく、手にマメができるといいますが、これは同じ作業・刺激をくり返し受けることにより厚くなるという性質が角質層にあるからです。
そして、厚くなることにより、より機械的外力から受けたときにきちんと対応できるようになっていきます。


*水などの体内浸透からの保護


角質層全体は、物質透過を阻止する層になっています。
つまり、簡単には外部から侵入を起こしたり、簡単に皮膚吸収をさせたりしないようになっています。
もし体の成分が水やお湯で溶け出てしまったら大変なことになりますね。
そうならないのも、角質層に保護作用があるからです。


*紫外線からの保護


体を紫外線から守るのに大きな役割を果たしているのは、メラノサイトを作っている基底層の細胞です。
メラニン色素が増加するのに伴い、角質層自体も厚くなり紫外線の透過がより妨げられるようになると言われています。


*細菌・ウイルス・化学物質からの保護


角質層は、ケラチンから構成されているため、硬くて強じんな性質があります。化学的物質に対するばかりではなく、さらに皮膚表面を覆っている皮脂膜は弱酸性に保たれているので、皮脂膜とともに、細菌やウイルスの侵入や繁殖を防いでくれます。