
●感染者 :
女性の場合は20代、男性の場合は20~30代に感染者が集中しています。
●病原 : ウイルス (ヒトパピローマウイルス(Human papillomavirus:HPV):ヒト乳糖腫ウイルス)
ヒトパピローウイルスは、200種類もありますが、尖圭コンジローマの原因となるのは、6型、11型です。
●感染ルート : 性行為感染
男性の場合、包茎で不衛生にしていると感染しやすくなります。
●潜伏期間 : 感染してから症状がでてくるまで2~3ヵ月ですが、まれに1年を超えるものもあります。
●症状 :
痛みがなくても悪性腫瘍のこともあるので、早めに受診することをお奨めします。
女性の場合、性器から肛門にかけて、または膣の中に「カリフラワー状」とか、「ニワトリのとさか状」と表現される白色、またはピンク色の米粒大のイボが沢山出来ます。先がとがっていて、痛みやかゆみはありません。
悪化し大きくなると、排尿時や性交時に痛みが出てきます。
男性の場合、亀頭根元や肛門に米粒大から小豆大のイボが出来ます。
腫れものはしだいに大きくなって、たがいにくっつき合い、一部は血流が悪くなって壊死するところもできます。
ヒト乳糖腫ウイルスの性交感染により発生すると言われていますが、まだ十分にわかっていません。
白、ピンク色、褐色(黒っぽい茶色)、黒色などで、形はさまざまですが、先がギザギザに尖っていることが特徴です。
●こんな時は疑う候補疾患 :
唇、口、喉にできものができた。
性器や肛門周辺にピンク色で先のとがったイボができた。
亀頭にかゆみ、ただれがある。
ヨーグルトみたいなおりものが出る。
性器周辺に痛みやかゆみがある。
痛みがひどくて尿が出ない。
性行為のときに痛みがある。
●検査法 : 視診、患部組織検査
イボの組織を採取してウイルスを調べます。
●治療法 :
外科的治療としては、レーザーでの除去、電気メスでの焼き切り、液体窒素での凍結除去などがあります。
薬物療法では、ブレオマイシン軟膏塗布や局所注射がありますが、大きくなると外科的治療が必要です。