STDと母子感染

STDと母子感染

性病検査キットに関連した知識として、STDにおける母子感染とその可能性について解説しています。

性感染症の母子感染

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妊娠中の性病感染は非常に気になるところです。 母子感染に関して一番注意したいのは、梅毒で、胎盤を経由して母親から胎児に感染します。梅毒は母子感染率が感染症の中で最も高く、妊娠初期の梅毒感染では母子感染率は100%で、50%が死産、50%が先天梅毒の奇形となります。梅毒の潜伏期はだいたい3週間と言われています。妊婦の性病感染予防は極めて重要です。現在では妊婦健診で予防することができます。

 

梅毒は潜伏期が淋病などよりも長い上、潰瘍はできるが無痛であったり、必ず潰瘍が起こるわけでもないので、女性の場合は特に気づきにくいという特徴があります。

 

淋病・クラミジア・ヘルペス等の感染部位は産道で、出産時に母親に感染があれば、母親の産道と接触することにより、産道感染します。
HBV・HIVは、ウイルスが血中に存在していて、出産時の出血により新生児に感染するリスクがあります。

 

母子感染により、クラミジアでは結膜炎や肺炎、淋病では結膜炎・失明、ヘルペスでは全身感染が母子感染として心配されます。実は19世紀のヨーロッパでは小児失明の最多原因とされていたのが、妊婦の淋病であったと言われています。
B型肝炎(HBV)ではキャリアになりますし、HIVでは小児エイズが母子感染により懸念されます。

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